昨シーズンのチャンピオンズリーグ決勝でドイツ勢対決が実現したように、いまや世界トップリーグとなったブンデスリーガ。名実ともにサッカー界をけん引する最注目リーグが、今週末にいよいよ開幕する。
今シーズンは日本人選手が9選手所属（8月7日時点）。世界最高峰のレベルとともに、注目要素は数多い。昨シーズンに圧倒的な強さでドイツ史上初の3冠を達成したバイエルンは、バルセロナで黄金期を作り上げたジョゼップ・グアルディオラ監督を招聘。更なるパワーアップを図った絶対王者は、ホームにボルシアMGを迎えて連覇へのスタートを切る。
打倒バイエルンの一番手となるのは、チャンピオンズリーグ決勝でバイエルンとの死闘を演じたドルトムント。リーグ戦は2位、カップ戦でもバイエルンに屈してベスト8と、昨シーズンはことごとくバイエルンの軍門に降っただけに、雪辱への思いは並ではない。ヘンリク・ムヒタリアンやピエール・エメリク・オバメヤンというアタッカーを獲得し、開幕前に行われたスーパーカップでバイエルンを4－2と撃破。ライバル相手に完成度の高さを見せつけた。第1節はアウクスブルクとの対戦となるが、一筋縄ではいかないだろう。初昇格以降、2シーズン連続でブンデスリーガ残留を果たした相手とのアウェー戦は、油断のならない一戦になりそうだ。
日本人所属クラブでは、日本代表FW岡崎慎司の所属するマインツが、ホームに日本代表DF酒井高徳を擁するシュトゥットガルトをホームに迎える。岡崎にとっては、昨シーズンまで在籍した古巣との対戦。酒井とマッチアップの可能性がある日本人対決とともに、岡崎がかつてのチームメート相手に、新天地での初戦でどのようなプレーを見せるかにも注目が集まる。
今シーズンも見所満載のブンデスリーガ。バイエルンの連覇か、ドルトムントの覇権奪回か。それとも、2強を崩すクラブが現れるのか。シーズン後にはワールドカップも控える重要な1年が、ついに幕を開ける。