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マンチェスター・Uコーチから指導を受けた塩竈FCの選手たち「これを続ければマンチェスター・Uの選手のようになれるかな」

2013.07.24

 22日、来日中のマンチェスター・ユナイテッドが、東日本大震災で被害を受けた方々や地域向けのスポーツを通じた長期支援活動「All for Japan」の一環として、宮城県の塩竃FCの子どもたちを対象にサッカークリニックを行った。

 クリニックではトップチームのコーチであるトニー・ストラドウィック氏が指導にあたり、様々な練習法を伝授。初めのうちは緊張気味だった子どもたちも、ボールを蹴るうちに徐々にリラックスし、交流を深めていった。クリニック終了後には質問タイムも設けられ、憧れのビッグクラブのコーチに熱心に質問をぶつけていた。

 小学1年生から塩竈FCでプレーし、現在キャプテンを務める中学3年生の伊藤宙くん(写真左)は、「普段やらないトレーニングができて、貴重な経験ができました。ボールを持っていない時でも、つま先で立って常に準備するというところが一番勉強になりました。これを続けていったらマンチェスターの選手みたいになれるのかな」とコメント。副キャプテンを務める菅井祐希くん(右)も「とてもためになったし、楽しかったので参加して良かったです。常に周りを見ろ、と言われたことが印象に残っています」と笑顔で語った。

 また、塩竈FCの小野寺智志コーチも「16名の選手の中で12、3名はいまだ仮設住宅から学校から通っている子もいる。唯一、サッカーだけが希望の光なんです。震災後は実際に何名かサッカーを辞めるという話もあったんですが、チームの代表が『部費もいらないからとにかく来い』と。サッカーを続け、震災から2年経った今でもこういう機会を設けていただき、すごい良い経験ができたと思います。マンチェスター・Uのコーチはやっぱり子どものモチベーションの上げ方がうまいなと実感しましたね。当面はJリーグの下部組織のチームに勝つことを目標に、子どもたちの個性を世界に通用するほど伸ばすために指導していきたいと思います」と目標を語った。塩竈FCの選手たちにとって忘れられない日となったようだ。

写真●鷹羽康博

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