本連載はかつて10代の頃(1990年代)に『サカつく』に熱中した30代サラリーマンが、スマホの『サカつくシュート!』をプレイするお話。仕事場(八丁堀)に通いながらコツコツとプレイを重ね、徐々にゲーム熱が再燃していく……。
今日もサカつくにログインした。やって気付いたのだけれど、毎回ログインするだけでボーナスがもらえるという美味しい仕様である。最初は「なるほど初心者に優しくってことだな」と思っていたが、毎回「クリスマスだから」「アップデートしたから」とボーナスがもらえている。逆に言えば、難しいことを考えなくてもアイテムが貯まって、徐々にチームを強化できるということでもある。
スマホのゲームという抵抗感があったのも最初だけで、次第に「毎日、断続的に、ちょっとずつプレーする」ということが、現代日本の社会人に合ったスタイルであることがよく分かってきた。まあ、そのせいでスマホの充電器は手放せなくなってしまったのだが。
サカつくシリーズの醍醐味として、システムを自分で決めたり、選手を獲ってきたりということはもちろんあるのだけれど、選手を「育てる」楽しみも無視できない。この『サカつくシュート!』でもその楽しみは実装されていて、とてもシンプルな形である。
選手を合成していくのだ。わが八丁堀キングの看板選手はグラーフと河本鬼茂なのは明らかなので、この二人をまずは育てていきたい。トップページから「選手」→「育成」を選ぶと、育てるプレーヤーのパートナーを選択することになる。しかも、パートナーは消えてしまうという。
正直に言うと、どうしていいかは分からないわけだが、保有できる選手枠には限りがあってすぐにいっぱいになってしまうので(普通にやっているだけでドンドン選手が増えていく)、まずはダブっている選手を合成していくことから始めてみた。この方法が妥当なのかは分からないのだが、まあ小難しく考えても仕方あるまい。物は試しという奴だ。
おお、レベルアップした!
こうやって選手を育てていくのがサカつくシュート!の大きな楽しみなのだろう。ガチャ方式だと正直、「必要ない選手」が出てきてしまうのはどうしようもないが、これならば「無駄な選手」は存在しないというわけだ。
「能力爆発」というのが起きて一気にレベルアップ。どうやらこのサカつくシュート!の選手たちは、「POW(赤)」、「SPE(緑)」、「TCH(青)」の三タイプに分類されているようで、この組み合わせでいろいろと起こるようだ
そんな育てた選手を率いて「カップ戦」にトライしてみた。これは本当にさまざまな種類が用意されているのだが、今回挑んでみたのは「デイリーカップ戦」。その名の通り、毎日開催されているカップ戦だ。それ以外にも実在する選手OBが主催するような特殊なカップ戦もあるが、まあ、ビギナーはビギナーらしく!
カップ戦ということで内心ビビっていたが、やはりそんなにハードルは高くなさそう。楽に勝利を収めて、景品ゲットとなった。……って、コーチって何???
実はこのコーチ、「育成」に使える素材のようだ。さらに「覚醒」という選手を大きく変える特殊な育成にも使えるらしい。うーん、ゲームとしてはシンプルなんだけれど、さすがサカつく。奥の深さは必ず用意してくるゲームだ。
このゲームでユーザーはカップ戦やリーグ戦、ワールドツアーなど多種多様な戦いを勝ち抜きつつ、ガチャで良い選手を狙い、そしてチームと選手の双方を「育成」していく。それがサカつくシュート!というゲームの醍醐味であり、「味」ということのようだ。では次回からはいよいよ「リーグ戦」にもトライしつつ、より大きなカップ戦での「勝ち抜き」を狙っていきたいと思う。
負けたら、すまん!