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法政大、2点リード守り切れず 退場者を出し慶應大とドロー

2016.10.25

久しぶりの先発出場となった長倉 [写真]=下石川愛美(スポーツ法政)

JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦第19節 法政大学 2-2 慶應義塾大学

文=杉本ひかり(スポーツ法政)

 早稲田大学戦からまさかの3連敗と不調が続いている法政大学。連敗を阻止し、まだ残っているインカレ出場に望みをつなげるためにも今節の慶應義塾大学戦は何としても勝ちたいところだ。

 前半の立ち上がりは、互いに流れを渡さない展開で始まった。前半中盤から慶應大の攻撃が口火を切り始めたが、20分には伊藤航希、23分には久々のリーグ戦先発出場の長倉颯が体を張って相手の攻撃を阻止した。そのわずか3分後、上田慧亮が獲得したCKのこぼれ球を川崎雅哉がボレーで流し込んで先制。前半はこのまま1点リードして終了。慶應大にボールを保持され、攻められるシーンが多かったものの、ディフェンス陣が最後のところでブロック。攻撃では前半のCKからのシュート1本を得点に結びつけいい流れで前半を折り返す。

 後半も伊藤や柳沢拓希を中心に相手の攻撃をおさえる。59分には黒柳駿からのロングパスを山田将之がワントラップで反転してシュートするなどディフェンス陣の活躍が大いに目立つ序盤だった。すると、その活躍に応えるかのように63分、左サイドからディサロ燦シルヴァーノがドリブルで抜け出し途中出場の紺野和也にパス。紺野が冷静に合わせ追加点を挙げた。2点をリードし、ゲームのペースは法政大になったと思ったのも束の間だった。71分、山田がペナルティーエリア内で相手を倒しPKの判定。山田は2枚目のイエローカードをもらい退場。このPKを決められ同点に追いつかれると流れは逆に慶應大のものに。1人少ない状況になり、全員守備で耐えていた88分、相手のスローインから右サイドを突破されると最後は松木駿之介に決められて同点に追いつかれた。その後も慶應大の攻撃が続いたが必死に耐えしのぎ、追加点を許さず引き分けで試合終了となった。

 ここ最近は勝ちに恵まれていない法政大。今節は先制、追加点と理想的なゲーム運びで勝利も見えていただけに、試合終了後にピッチに倒れ込む選手の姿からも伺えるように無念の引き分けとなった。「山田がPK取られて退場して失点したのはちょっと痛かったのかなと思います」という長山監督の言葉通り、チーム全体が退場によって大きな影響を受け、相手に流れを持って行かれ、勝ち切ることが出来なかった。順位も5位に下げ、インカレ出場もあやうい雰囲気が漂ってきた。次節の相手は現在2位の強敵筑波大学。上位を叩き、インカレ出場権をたぐり寄せることができるか。守備の要である山田を出場停止で欠く厳しい状況だが、チームの底力を見せ久々の白星を挙げたい。

選手、監督のコメントは、スポーツ法政新聞会HP(http://sports-hosei.net/)をご覧ください!

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