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関西大がFC大阪を下して3年ぶりの天皇杯出場、J2清水に挑む

2016.08.24

大阪予選を勝ち抜いた関西大が天皇杯出場を決めた [写真]=嶋健太朗(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)

 第21回大阪サッカー選手権大会(第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会大阪府予選)準決勝では大阪体育大学とのシーソーゲームを制した関西大学。無念の第40回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント2回戦敗退を吹き飛ばした勝利から4日後、決勝でFC大阪と対峙した。FC大阪はJFLのチーム。大阪から3番目のJリーグ参入を目標に掲げ、選手が集まっている。昨年の天皇杯ではセレッソ大阪を破っており、関西大にとってはまさにチャレンジャー精神で挑むに相応な相手だ。

 決勝戦から登場したFC大阪に対し、関西大は“らしい”試合を展開する。6分に加賀山泰毅がペナルティエリア内右からシュートを放つ。その3分後にも森主麗司がエリア内右サイドから鋭い弾丸シュートを放つが、枠を捉えられない。しかし、試合の勢いは関西大が引き寄せてきている。

 15分には黒川圭介、藤村洋太、竹下玲王と巧みなパスが通り、相手を翻弄。最後には藤村から森主へとボールが渡り左サイドを上がろうとするところで、相手がたまらずファールを犯す。そこで得たFKをCKにつなげ、このチャンスで藤村がゴール中央に落としたボールを石井光輝がヘディングシュートを放つも、相手GKに阻まれる。

 その後も果敢な攻めを見せる関西大。前川黛也から諸石健太、黒川、藤村とつないだボールを左サイドの高い位置にいた竹下が一度、石井に戻す。この瞬間に加賀山がゴール前へと駆け込み始める。石井はその姿を確認すると、ゴール前にループパス。加賀山の周りに相手DFはいなかったが、タイミングが合わず得点には至らない。0-0で前半終了ながらも着実に流れを自分たちのものにし、後半での得点に期待がかかる。

 52分に加賀山がペナルティエリア右手前から突破し、GKと一対一の状況に。突き進む加賀山にGKは豪快にゴールを阻止する。しかし、これが主審に著しい不正行為と取られ一発退場。関西大は数的有利な状況をつかんだ。加賀山が落ち着いてゴール左に沈めて先制に成功。この得点で関西大は試合支配を決定づけた。

先制点を決めた加賀山泰毅 [写真]=嶋健太朗(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)

先制点を決めた加賀山泰毅 [写真]=嶋健太朗(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)

 55分には加賀山からのパスに塩谷仁が反応しシュート。これが相手GKの股を抜くゴールとなり塩谷は喜びを爆発させた。その後も徹底して攻めの姿勢を見せる関西大。交代で出場した吉井佑将や清永丈瑠らも攻撃的なプレーで相手にボールを渡さない。最後まで関西大らしいプレーを出し続け、2-0で勝利した。

塩谷仁(右)の追加点が試合を決定づけた [写真]=嶋健太朗(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)

塩谷仁(右)の追加点が試合を決定づけた [写真]=嶋健太朗(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)

 今大会の優勝で関西大はプロチームも出場する天皇杯の出場権を3年ぶりに獲得。27日の1回戦では、J2清水エスパルスとの対戦が決まっている。会場は清水の本拠地、IAIスタジアム日本平。関西大のチャントが会場に鳴り響くまであと数日しかない。静岡の地で関西大の名を全国に轟かすため、勝つ準備を整え、清水を圧倒したい。

文=水野真(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)

選手のコメントは関大スポーツのホームページ(http://kanspo.univ.nikkansports.com/?p=6961)に掲載しています。また、関大スポーツは関西大学の選手に独占インタビューを行い定期的にインターネットに掲載しております。その他にもTwitter(@kanspo)にて試合速報を行っています。ぜひ、ご覧ください!

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