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プロ入りを選んだ明治大DF小出悠太、甲府は「培ってきた能力を活かせる」

2016.07.11

2017シーズンから甲府に加入する明治大DF小出悠太(左) [写真]=岩井規征

 2017年シーズンからのヴァンフォーレ甲府加入が内定している明治大学DF小出悠太

 ジェフユナイテッド千葉U-15を経て、強豪の市立船橋高校に進学すると、2年時には第90回全国高等学校サッカー選手権大会優勝に貢献。1学年先輩に和泉竜司(現名古屋グランパス)がおり、「和泉さんのおかげでうまくなれた」と技術面、精神面の両方で大きな影響を受けている。

 その後は和泉の後を追うように明治大に進学。ボール奪取能力や対人の強さを武器に1年時から定位置を奪取し、昨季リーグ戦では、山越康平(現大宮アルディージャ)とセンターバックでコンビを組んで、強さに磨きをかけた。最上級生となった今季は、チームを支える副主将を担い、ディフェンスリーダーとしての期待も大きい。

 そんな小出は、「サッカー選手になるか、一般企業で働くのか決めかねていた」と、迷いながら就職活動を行っていた。そして、練習参加をとおして甲府への加入を決意。「練習に参加したり、稲垣(祥)選手に食事に連れていってもらって話したりして、やっぱりサッカーを続けたいなと思った。甲府が最初にオファーをくれて、自分を高く評価してくれたし、環境面もいいなと思ったので」と理由を明かした。「ディフェンシブなチームなので、自分が今まで培ってきた能力を活かせると思う」と加入後の姿をイメージしている。

 明治大の栗田大輔監督は小出について、「すごく真面目に自分と向き合うことができるタイプなので、(小出の決断については)何も心配していない。1年生の時と比べ、どんどんプレーの精度が高まっている」と評価し、「甲府のサッカーに合うと思う」と期待を寄せている。その一方で、「今後はもっとミスを減らすこと。レベルの高い選手との競り合いや、一対一で負けないことを意識して残りの半年間、取り組んでいってほしい」と、さらなる成長を望んでいる。

 プロ入りまでに残された期間は約半年。JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦前期リーグを首位で折り返した明治大は、リーグ制覇はもちろん、昨年苦杯をなめた総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント、全日本大学サッカー選手権大会でのタイトル奪取を狙っている。

「まずは明治で結果を残すこと。プラスして自分の強みを伸ばし、弱みを消すことを意識していかなきゃいけない」。目指すのはプロになることではなく、プロの舞台で活躍すること。そのために、小出は残りの大学生活で“結果”と“成長”の両方を追い求めていく。

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