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星キョーワァンが大学公式戦初ゴール…駒澤大、後半の2発で早稲田大に逆転勝利

2016.05.23

決勝点を決め喜ぶ吉岡雅和 [写真]=織原祥平(駒大スポーツ)

 JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦 1部 第8節は21日、味の素フィールド西が丘で、駒澤大学が早稲田大学と対戦した。後半の2得点で早稲田大を逆転し、3-2で勝利。駒澤大が3試合ぶりの白星を挙げた。

 駒澤大は3分、CKのこぼれ球を星キョーワァンが押し込み先制。幸先の良いスタートを切ったものの、その2分後には相手のセットプレーから同点、前半終了間際にはカウンターから逆転を喫する。エンドが変わった後半は、駒澤大のペースとなり相手ゴールを脅かす展開が増える。迎えた74分、小川礼太が敵陣奥深くからロングスローを放つ。すると、ゴール前の混戦を大村英哉が押し込み、試合を振り出しに戻す。続く78分には中原輝のクロスに吉岡雅和が合わせて逆転。そのまま逃げ切り連敗を「2」でストップした。

 駒澤大は前節からスタメンを大きく変更して試合に臨んだ。金大生、大谷真史ら前節までの主力組を控えに、FWに小口大司を置き、2列目に安藤翼、中原といった「運動量が多く、点を取れる選手を2人使った」(秋田浩一監督)。さらに吉岡をボランチで起用し種岡岐将とコンビを組ませるなど、新たな試みも見られた。秋田監督の采配が試合開始直後、結果となって表れた。まずは小口が中原とのパス交換で切り込み、シュートを放つ。そして3分、CKから星の大学公式戦初ゴールが生まれ先制する。「高校からこぼれ球を押し込むことが多かったので、自分のところに来た時には“来たな”と思って切り蹴り込んだ」と、大学サッカーの公式戦初ゴールは馴染みある形での得点となった。ところがこれで相手の逆鱗に触れたのか、直後に追いつかれ、前半終了間際には追加点を献上してしまう。

 エンドが変わった後半、「気持ちを切り替えてプレー」(星)を心掛けた駒澤大は、試合の流れを変えることに成功する。ボール保持が増え、敵陣のゴール前まで迫る時間帯が明らかに増えた。試合も終盤に入り、相手のスタミナが切れてきたところで試合は動いた。74分に大村が決めた同点ゴール、そしてその4分後に試合を決定づけた吉岡の逆転弾である。「良いところにボールがこぼれてきたので、打つだけだった。試合を通して前に仕掛けることと、走り負けなかったことがよかった」と、はにかむ大村。最後まで粘り強くプレーし続けた末の逆転劇を演じ、そのまま試合は終了した。

 連敗を「2」で止めた駒澤大。「誰一人あきらめることがなく」(種岡)プレーした結果だけに、この試合は大きな意味を持つ。秋田監督の言葉を借りると「徹底して駒大のサッカーをすれば勝てると証明できた。勝てないと選手は迷ってしまうので、続ければ勝つチャンスがあることを感じてくれただけでも良かった」。この逆転勝利により、9位から7位へリカバリーし、上位陣に食らいつくことに成功した駒澤大。“強い駒澤”再建に向け前期リーグ戦残り3試合を連勝で締めくくりたいところだ。

文=柴崎拓見(駒大スポーツ)

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