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【インハイ注目選手】静岡学園GK山ノ井拓己…“東京五輪世代”本番タイプの大型守護神

2016.07.25

勝負強さを兼ね備える静岡学園GK山ノ井拓己 [写真]=吉田太郎

 7月27日に広島県で開幕する平成28年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)。予選を勝ち上がった55校の中から今大会の注目選手を紹介する。

GK山ノ井拓己(静岡学園)

 静岡県予選準決勝の後半終了間際に交代出場すると、PK戦で相手の6人目をストップ。先発出場した決勝でも1-0の後半にビッグセーブを連発した。県予選では技巧派GK田原智司との併用だったが、その中で守護神は無失点優勝に貢献。特に準決勝と決勝で見せた勝負強さは、さすがだった。

 まさに本番タイプ。先発に抜擢された1年時から練習時は先輩GKたちの方が目立っていたが、いざ公式戦になると凄みあるセーブで何度もチームを救ってきた。そして1年時の全国高校サッカー選手権大会では夏の全国王者、東福岡を完封。一気に評価を上げた。今回はそれ以来の全国。「裏の対処とか、ハイボールの強さとか、身長(185センチ)の割には動ける方だと思っている」というGKはその勝負強さも発揮して夏のトーナメントを勝ち抜く。

 川口修監督が「出てた選手がプロ契約したり。あの舞台を経験した選手の成長が早いと思う」という夏の全国舞台。まだまだ課題も多いが、高円宮杯U-18サッカーリーグ2016プレミアリーグ勢を破るだけのポテンシャルも備える名門の静岡学園は白星を重ね、また将来へのステップにする。中でも東京五輪出場を狙う山ノ井にとっては絶好のアピール機会。「スカウトに多く見てもらう機会」で活躍し、プロ入り、代表入りにつなげる。

文=吉田太郎

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