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東京国際大、初出場でインカレ8強入り! 阪南大は猛攻及ばず敗退

2017.12.16

初出場の東京国際大がベスト8進出を果たした [写真]=内藤悠史

 平成29年度 第66回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)2回戦が16日に行われ、江東区夢の島競技場では東京国際大学(関東第6代表)と阪南大学(関西第3代表)が対戦した。

 初出場の東京国際大は13日の1回戦で、北海道教育大学岩見沢校(北海道第1代表)に2-0と勝利。凹凸の目立つピッチに苦戦しながらも、無失点で初戦を突破した。2点目を挙げたFW進昂平(4年)は「次の阪南大も格上だと思うし(同じブロックの関東第1代表)筑波大もいる。一つずつ倒していこうということで、モチベーションは高いです」と、関東地区6番目からの“下剋上”を誓っていた。

 対する阪南大は、MF重廣卓也(4年/京都サンガF.C.加入内定)やMF脇坂泰斗(4年/川崎フロンターレ加入内定)、FW山口一真(4年/鹿島アントラーズ加入内定)らを擁し、大会制覇を狙う。

 スコアは開始早々に動いた。6分、均衡を破ったのは東京国際大。CKからゴール前でこぼれ球に反応したDF楠本卓海(4年/レノファ山口FC加入内定)が、豪快にゴールネットを揺らした。

 幸先良くリードを奪った東京国際大は19分、MF條洋介(4年)がペナルティーエリア手前から強烈なミドルシュートをゴール左隅に突き刺し、追加点。リードを2点に広げると、両サイドを広く使った阪南大の攻撃に対してゴール前で自由を与えず、2-0でハーフタイムを迎えた。

楠本卓海、重廣卓也

東京国際大DF楠本卓海(左)と阪南大MF重廣卓也(右)、Jクラブ加入内定選手同士のマッチアップ [写真]=内藤悠史

 後半は2点を追う阪南大が立ち上がりから攻勢をかける。55分にはFW山口の右CKから決定機を迎えたが、DF大塚勇気(3年)のダイビングヘッドはGK古島圭人(4年)のファインセーブに阻まれ、反撃の得点を決めることができない。

 すると60分、次の得点も東京国際大のものだった。FW町田ブライト(3年)がロングボールの競り合いを制すと、加速してスペースへ抜け出す。相手GKもかわし、無人のゴールに流し込んで3点目を奪った。

脇坂泰斗、町田ブライト

得点だけでなく、ポストプレーの貢献度も高かった町田ブライト(左)、川崎加入内定の脇坂泰斗(右) [写真]=内藤悠史

 苦しい展開となった阪南大は失点直後、FW山口拓真(1年)が右サイド深くからのドリブル突破でDF高橋和洋(3年)のファウルを誘発。DF高橋は2枚目の警告で退場となり、阪南大が数的優位に立った。

 残り15分を切り、阪南大が圧倒的にボールポゼッション率を高めていった。すると78分、FW山口一真が右サイドから高速クロスを上げ、ニアサイドへDF岡部拓実(4年)が飛び込む。ヘディングシュートは右ポストに阻まれたが、こぼれ球を押し込んで1点を返した。

山口一真

鹿島加入内定のFW山口一真は後半、主に右サイドからの突破で存在感を見せた [写真]=内藤悠史

 勢いに乗って追加点を狙う阪南大は右サイドへポジションを移したFW山口一真とFW山口拓真にボールを集め、クロスボールからゴール前でのチャンスを作り出していった。そして後半アディショナルタイム、ペナルティーエリア右奥へ突破したMF重廣が強烈な右足シュートを突き刺して1点差に迫った。

 残り時間はわずか。阪南大はパワープレーで必死の反撃を仕掛けたものの、あと1点が遠かった。試合は3-2で終了。初出場の東京国際大がリードを守り切り、ベスト8進出を果たした。18日の準々決勝では、前回王者の筑波大学(関東第1代表)と対戦する。

【スコア】
東京国際大学 3-2 阪南大学

【得点者】
1-0 6分 楠本卓海(東京国際大学)
2-0 19分 條洋介(東京国際大学)
3-0 60分 町田ブライト(東京国際大学)
3-1 78分 岡部拓実(阪南大学)
3-2 90+1分 重廣卓也(阪南大学)

取材・文=内藤悠史

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