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3度目の決勝、勝因は“経験”…明治大栗田監督「全員が同じベクトルでブレずに戦った」

2016.08.15

3度目の決勝で初優勝を果たし、笑顔を見せる小出(写真左から2人目) [写真]=岩井規征(サッカーキング・アカデミー)

 経験が初戴冠をもたらした。14日に行われた第40回総理大臣杯全日本大学トーナメント決勝戦で、明治大学は順天堂大学と対戦。道渕諒平が15分に挙げた1点を守り切り、大会初優勝を果たした。

 同大会での決勝進出は3度目。一度目は2013年、流通経済大学と相見え、2-3で敗戦。2度目は昨年、その年に大学4冠を果たすこととなる関西学院大学の前に屈した。和泉竜司(現名古屋グランパス)や差波優人(現ベガルタ仙台)ら大学屈指のタレントを要しても成し遂げられなかった悲願。栗田大輔監督は、「過去2回決勝を経験していること。小出悠太は3度目の決勝戦でしたし、その経験を生かすことができたと思う。自分たちがどうやったら勝てるのか選手間でミーティングをして、決勝も冷静に試合に入れた」と勝因を挙げた。

 大会直前の手痛い敗戦も生きた。7月22日に行われた第21回東京都サッカートーナメント学生系の部予選で、東京都リーグに所属する立正大学に2-4で敗れ、まさかの初戦敗退。天皇杯出場への道が閉ざされた。「その敗戦により、もう一度チームがひとつになってやるべきことは、『全員で戦うこと』だと統一された。昨年までは優勝したい想いが先行してしまっていたけど、今回のトーナメントは全員が同じベクトルで一戦一戦を確実に戦っていくというところがブレなかったことが一番の要因だと思う」。同じ意思で団結したチームは、2回戦で後半アディショナルタイムに同点に追いつくなど接戦をものにし、決勝戦も1-0と僅差で栄光を手にした。

 創部95年目にして初めて夏の王者に輝いた明治大。栗田監督は「OBやいろいろな方々の積み重ねやサポートがあって、今回優勝できたことを本当にうれしく思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです」と締めくくった。

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