FOLLOW US

【インハイ注目校】熊本国府…「サッカーができる」喜び、地域との絆を力に

2016.07.24

15年ぶり3度目のインターハイに臨む熊本国府 [写真]=川端暁彦

 7月27日に広島県で開幕する平成28年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)。予選を勝ち上がった55校の中から今大会の注目校を紹介する。

熊本国府高校(熊本県代表)

「1カ月も練習できなくて、本当にどうなるんだと思っていた。正直、きつかった。でも学校の先生とかいろいろな方にサポートしていただいてここまで来られた」(DF久野龍心)

「ここまで長期間、サッカーをできないことはなかった。みんなとサッカーができたときに本当の喜びを感じることができた。自分たちがサッカーをできていることを本当に感謝したい」(MF杉田達哉)

 熊本国府のインターハイに懸ける思いの強さは並々ならぬものがある。「物資を載せて(避難所となっていた)小学校や中学校をみんなで回った」(MF渡辺智貴)といった経験を重ねたことで、部内の絆も地域との絆も深まった。

 県予選を無失点で戦い抜いた鋼鉄のディフェンスは大型センターバックの久野ら個の力による部分も当然あったが、何より全員のハードワークがあってのものだった。かつてアビスパ福岡でプレーした佐藤光治監督に鍛えられた指導による組織性に加えて、連帯力も加わったチームは間違いなく強い。

 元より「県予選は通過点。熊本を代表して全国で勝負する」(久野)ことを狙っていたチームである。全員守備から「スパイスの利いている選手が多い」(佐藤監督)自慢のサイド攻撃につなげる国府のスタイルを貫徹すれば、自ずと結果も付いてくるはずだ。

文=川端暁彦

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO