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明治大が初戦で姿を消す…東京都1部の立正大に敗れ、天皇杯出場ならず

2016.07.24

チームの1点目を挙げた土居 [写真]=渡邊弘基(明大スポーツ)

文=古賀章太郎(明大スポーツ)

 本領を発揮できなかった。天皇杯への切符を懸けた第21回東京都サッカートーナメント学生系の部予選、準決勝の相手は東京都1部リーグ所属の立正大学。序盤から相手ペースに持ち込まると、立て続けに3失点する最悪の試合展開に。3点を追う明治大学は44分に土居柊太のゴールで1点を返し、前半を終える。後半は序盤から攻撃のリズムをつかむと、73分に巽豪の得点で2―3に。しかし、そのわずか4分後、立正大に4点目を決められ、勝負あり。2-4で敗れ、2年連続天皇杯出場を逃した。

「どこかに油断っていうものがあった」(土居)。相手が格下という気持ちの油断がプレーに隙を生み、前半だけで3失点する最悪の試合展開となった明治大。スローガンである「球際、切り替え、運動量」の三原則ではすべて相手に劣っており「守備では、すべてが足りなかった」(柴戸海)。シュートを打たせない、クロスを上げさせない、粘り強く体を張るという堅守を持ち味とする明治大らしい守備が見られなかった。3失点目のシーンでは、ディフェンスラインでボールを受けた相手FWに簡単に前を向かれ、ドリブル突破から失点。「気持ちの部分でぬるいところがあったので、こういう試合になってしまったと思うし、ぬるい気持ちがあるからそういう体の動きだったり、そういう思考になっていた」(柴戸)。前期リーグ王者としての油断があだとなり、今季初の2点差での敗戦となった。

 決定的なシーンをものにできず、逆転のチャンスを取りこぼした。前半終了間際に得点を決め、いい流れで後半に入ることに成功。迎えた51分、2カ月ぶりにけがから復帰し、60分から途中出場を果たした岩田拓也が左サイドのゴールライン際から上げたクロスに道渕諒平がヘディングシュートをするなど、勢いが出始めた明治大。71分には岸本英陣を投入し、河面旺成のポジションを上げ、攻撃的な布陣に。するとその2分後にCKのチャンスを巽が頭で合わせ、待望の2点目を得る。その後も再三同点ゴールを狙うも、「決定的なところを決めきれなかった」(土居)。チャンスをものにすることができず、逆に76分、ディフェンスラインでボールを奪われると、速攻から痛恨のダメ押しを献上。高まっていた同点への機運は4失点目によって打ち絶たれた。

 下を向いている時間はない。今試合をとおして守備、決定力不足、精神面の部分で多くの課題を残す結果となった。しかし、2週間後には“夏のインカレ”こと総理大臣杯が控えている。「この試合が良い意味でのターニングポイントになればいいって監督やスタッフが話していた」と八谷惇希。次の大会まで短い期間だが、この負けをきっかけにチーム一丸となって総理大臣杯に挑む。昨季の総理大臣杯は決勝まで進むことができたものの、決勝で関西学院大学に敗れ、惜しくも初優勝を逃している。もう一度チームの歯車をかみ合わせ、今年こそ悲願の日本一を目指す。

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