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交代策的中の早稲田大、2点差を追い付く…桐蔭横浜大との上位対決はドロー

2016.05.14

同点ゴールをアシストした早稲田大MF鈴木裕也(左)と先制ゴールの桐蔭横浜大MF佐藤碧(右) [写真]=内藤悠史 

 JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦1部 第7節が14日に行われ、龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドの第一試合では早稲田大学と桐蔭横浜大学が対戦した。

 リーグ戦は6試合を終え、首位の筑波大学と2位の明治大学、3位の早稲田大、4位の桐蔭横浜大が勝ち点11で並ぶ大混戦となっている。今節は3位と4位の直接対決。リーグ前半戦の山場を迎えた。早稲田大は前節、専修大学に0-2と完敗。一方の桐蔭横浜大も前節、法政大学に0-1と敗れた。ともに今シーズン初黒星を喫して迎える今節。連敗を阻止するためにも重要な意味を持つ一戦だ。

 立ち上がりから攻勢をかけたのは桐蔭横浜大だった。開始3分にFW鈴木国友が強烈なシュートでゴールを脅かすと、以降もセカンドボールを確保して主導権を握った。そして9分に先制ゴールが生まれる。右サイドからのクロスボールがゴール前で混戦となり、最後はMF佐藤碧が押し込んでゴールネットを揺らした。

 強風の中で行われた一戦、ボールの軌道を確保するのが難しい状況下で試合は拮抗した内容となった。互いに中盤でのパスミスが目立ち始め、ペースを掴むことができない。桐蔭横浜大がセカンドボールへの反応で相手を上回ってボールポゼッション率を高めたが、追加点を奪うことはできなかった。31分にFW鈴木が放ったボレーシュートは枠をわずかに越えた。前半は1-0で終了した。

 1点ビハインドで迎えた後半、風上に立った早稲田大は立ち上がりに両サイド深くまで押し込んだが、シュートチャンスを作るには至らない。次第に桐蔭横浜大が盛り返すと、62分に追加点が決まった。左サイドからMF佐藤が挙げたクロスをFW石川大地が頭で合わせると、カバーに入った早稲田大DF飯泉涼矢のクリアがクロスバーに当たってゴールへ。オウンゴールとなり(試合後に公式記録がFW石川のゴールに訂正)、桐蔭横浜大が2-0とリードを広げた。

 痛恨の形で2失点目を喫した早稲田大も5分後に反撃。67分、右サイドからのクロスに反応したFW中山雄希がゴール前で粘り、最後は左足シュートを決めた。

 1点差に迫った早稲田大は73分にMF鈴木裕也、76分にはFW柳沢拓弥を投入して同点ゴールを目指す。すると77分、交代出場の2人が大仕事をやってのける。右サイド深くまでドリブルで突破したMF鈴木のクロスにFW柳沢が合わせてゴールネットを揺らした。

 交代策が的中してスコアを2-2とした早稲田大は、以降も勢いに乗って攻勢をかける。86分には左CKからDF飯泉が決定的なヘディングシュートを放ったが、GK田中雄大のファインセーブに阻まれ、逆転には至らなかった。

 試合は2-2で終了。両者譲らず、勝ち点1を分け合う結果となった。早稲田大、桐蔭横浜大はともに3勝3分け1敗、勝ち点を12に伸ばしている。早稲田大は次節、21日に味の素フィールド西が丘の第二試合で駒澤大と対戦。桐蔭横浜大は22日、栃木県グリーンスタジアムの第二試合で筑波大と対戦する。

【スコア】
早稲田大学 2-2 桐蔭横浜大学

【得点者】
0-1 9分 佐藤碧(桐蔭横浜大学)
0-2 62分 石川大地(桐蔭横浜大学)
1-2 67分 中山雄希(早稲田大学)
2-2 77分 柳沢拓弥(早稲田大学)

取材・文=内藤悠史

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