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筑波大MF鈴木徳真、U19代表合宿で“学生らしさ”出す…「戦う姿勢を見せたい」

2016.04.25

明治大戦に先発出場した筑波大MF鈴木徳真 [写真]=平柳麻衣

「勝つことがベストだけど、今日はすごく楽しかった。やっぱり力のあるチームとやるのは面白い」

 23日に行われたJR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦前期リーグ第4節、明治大学戦を2-2のドローで終え、筑波大学のMF鈴木徳真は充実した表情で語った。

 試合は2度リードを許す苦しい展開だった。筑波大は試合への入り方が悪く、7分にFKから失点。27分に中野誠也のゴールで同点とするも、後半開始直後の48分に再びリードを奪われた。しかし、相手の運動量が落ち始めると、中盤の鈴木徳や西澤健太、戸嶋祥郎らが積極的に動き回り、決定機を演出。明治大の体を張った守備を前に、なかなか決め切れずに時間が過ぎたが、90分に高柳昂平がCKからヘディングシュートを決め、引き分けに持ちこんだ。

 68分にベンチに退いていた鈴木徳は、「あれが勝ち越しゴールだったら良かったなと思いながら見ていた。引き分けだったけど、見ている人が面白いと感じてくれた試合だったと思う」と振り返る。それだけ試合の内容、自身のプレーに手応えを感じていた。

「交代は監督が決めることなので、その中で僕は全力を出し切れたと思う。もちろん結果を残すことが必要なので、『楽しかったからよし』とは言えないけど、今日は今季で一番楽しい試合だった。やっぱりサッカーはボールに触らないと楽しくないので、今日はたくさんボールに触れて良かった」

 明治大とは昨季、「アミノバイタル」カップ2015第4回関東大学サッカートーナメント大会(兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選)の決勝で対戦し、スコアレスで突入したPK戦の末に敗れている。「去年の対戦はケガで出れなかったので、楽しみにしていたし、チームが負けていたので、筑波としての誇りを持って戦った。また勝てなかったけど、引き分けに持ち込めたことで、成長を測る物差しになったと思う」。試合終盤に足がつる相手選手が続出したことからも、大学屈指の走力を誇る明治大をいかに追い込んだかが見て取れた。

 鈴木徳は、25日からは静岡県で行われるU-19日本代表候補のトレーニングキャンプに参加する。今年に入って3度目の代表活動で、リーグ戦の合間の招集とあり、コンディション面への影響も心配されるが、「大丈夫」ときっぱり。3月の大阪合宿では、プロのチームでプレーする他の選手との差を痛感しているだけに、気が引き締まる。

「『大学生だから』と言われたくなくてがんばってきたけど、プロに行った選手たちはこの数カ月だけですごく伸びていると感じた。僕も負けていられないし、逆に『俺がやってやる』くらいの気持ちでやりたい。学生らしく、うまさではなく戦う姿勢を見せたい」

 U-19日本代表は、10月にAFC U-19選手権を控えている。鈴木徳は持ち前の負けん気の強さを武器に、し烈な代表のメンバー争いに挑む。

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