練習試合で先制弾を挙げた小川 [写真]=佐藤博之
9日、U-19日本代表は全日本大学選抜と練習試合を実施。試合は1-2で敗戦したものの、先発出場したFW小川航基(ジュビロ磐田)は先制弾をマークした。
桐光学園高校から磐田に加入した小川は、「2016 Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ鹿児島ラウンド」の清水エスパルス戦で決勝ゴールを挙げるなど、順調にリーグ開幕を迎えようとしていた。しかし、体調不良に見舞われてレギュラー争いの後れを取ると、開幕戦と第2節はベンチ外となり、試合に飢えていたと言う。
練習試合とはいえ、日本代表のハリルホジッチ監督やU-23日本代表の手倉森誠監督も視察に訪れた中での一戦に、小川は「やってやろう」と、高いモチベーションで臨んだ。得点の場面は11分、中央で神谷優太(湘南ベルマーレ)からの絶妙なスルーパスを受けると、冷静に放ったシュートはゴール左隅に決まった。「自分の得意な形で流し込めたので良かった」(小川)
得点以外の場面でも、味方との連係プレーで好機を作り出したことについては、「『パスを出して止まってしまう選手だったらまだ一流じゃない。次の動き直しが大事だ』って名波(浩)さんからずっと言われていたので」と手応えをつかんだ。一方で、代表監督が見守る中での“御前弾“にも、小川は「もっともっと、やっていかないといけない」と厳しい表情を見せた。
「やっぱりジュビロで試合に出ないとダメなので、名波さんにアピールしないと。フィジカルやポストプレーの質にまだまだ課題があるし、プロでやっていく上では、もっとガッチリとした体付きに変えていきたい。あと、名波さんからは、パスが出てこなかった時に動き直しができる選手にならないとダメだと言われている」
まずは磐田で試合経験を積み、ステップアップを目指す。東京五輪世代の期待のエースは、目の前の課題と向き合いながら成長を続けていく。