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6校目の快挙…281人をまとめた主将・中村「謙虚な姿勢が結果につながった」

2016.01.12

東福岡の背番号10を背負う主将・中村健人[写真]=兼村竜介

 第94回全国高校サッカー選手権大会の決勝が11日に埼玉スタジアム2002で行われ、福岡代表の東福岡と東京A代表の國學院久我山が対戦。東福岡が5-0で勝利し、インターハイとの夏冬二冠を達成した。

 全部員281人の大所帯をまとめあげた主将の中村健人は「お互いに刺激し合って成長してきた仲間。今回メンバーに入れなかった人たちのためにも、絶対自分たちが結果を残す」と意気込んで試合に臨んだという。

 1-0で迎えた47分、エリア手前でFKを獲得すると、東福岡の選手3人が肩を組んで壁の前に立ち、相手GKからシュートコースを隠す。3人が大股で後ろに下がりながら姿勢を下げると、中村が右足で直接狙ったシュートがゴール左下に決まり、追加点を収めた。

 中村にとっては今大会初ゴール。「この試合で得点したい気持ちが強かったので、決めることができてうれしかった」と喜びを口にした。また、立正大淞南のトリックプレーを真似たこのFKは「なるべく浮かないように蹴ることを考えました。昨日自分が考えていたとおりの低い弾道で打てました」と前日練習の成果をいかんなく発揮してみせた。

 さらに、80分にはダメ押しの5点目もマークし、5ー0で勝利を収めた。2003年の国見以来12年ぶり6校目の“夏冬連覇”の快挙を達成した。

「浮かれることなく、すぐ選手権に切り替えてやってきました。その結果が最高の形になってよかった」とインターハイ王者として臨んだ今大会を振り返り、「『チームとして戦わないと勝てない』と常に言い聞かせてきました。謙虚な姿勢が結果につながった」と東福岡の主将として過ごしてきた1年の思い出を語った。

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