2016.01.06

李総監督の助言から生まれたスーパーゴール…國學院久我山が因縁の相手を撃破

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ゴールを決めた内桶を祝う國學院久我山メンバー[写真]=高見直樹
世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。巷ではユース教授と呼ばれる。

『一撃必殺』。まさにこの言葉がぴったりだった。

 激しい攻防が続き、こう着状態に陥っていた試合で、内桶峻の度肝を抜く一発が勝負を決した。

 右FWを務める内桶は、試合前に李済華総監督にあるアドバイスをもらっていた。「パスもいいけど、チャンスがあったら思いきり振り抜け」。この言葉が彼の心に残った。

 そして試合が始まると、拮抗した展開が続き、この試合が1点を争う試合になることはすぐにわかった。だからこそ、どこで誰がゴールをこじ開けるかが、大きなポイントとなった。そして、李総監督のアドバイスを刻んだ内桶が、その役に名乗りを挙げた。

 52分、相手陣内の中央で澁谷雅也がボールを受けると、右に流れながら前のスペースに走りだす。澁谷のパスを受けると、対峙してきたDFをワンクイックで右に外して、思いきり右足を振り抜いた。

「とにかく思いきり足を振り抜こうとだけ思っていた。いつもの自分なら、抜きにかかって、あそこで打っていなかった。でも、李さんの言葉を思い出して、コースも狙わず、強く蹴ることを意識した」。

 芯を捉えたボールは、ゴールニアサイドに一直線。ゴール手前で鋭く落ちて、ゴールネットに突き刺さった。この瞬間、どよめきに似た歓声が沸き起こった。ここしかないタイミングで、ここしかないコースに叩きこんだ決勝弾。迷わず振り抜いた右足が、チームの歴史を動かした。

前橋育英高校は因縁の相手。7年前も準々決勝で対戦して負けているし、どうしても勝ちたかった」(内桶)。第87回大会で、國學院久我山高校はチームの選手権最高成績(インターハイでは準優勝の経験あり)となるベスト8に進んだが、ここで前橋育英に0-1で敗れた。そして、昨年も今年も勝ったことがない相手だった。

 因縁の相手を倒して、選手権最高成績のベスト4進出を果たした國學院久我山。埼玉スタジアム2002でも李総監督の言葉を胸に刻み、『一撃必殺』を見せた内桶は、ゴールを狙い続ける。

文=安藤隆人

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