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前回優勝はベッドから見守った星稜・河崎監督、久々選手権勝利に「しびれた」

2016.01.02

玉野光南戦でMF根来に指示を出す河崎監督 [写真]=鷹羽康博

 第94回全国高校サッカー選手権大会の2回戦が2日に行われ、石川県代表の星稜と岡山県代表の玉野光南が対戦。両チームにとって大会初戦となった試合は、前半に先制を許したものの、後半の2得点で逆転勝ちした星稜が3回戦進出を決めた。

 前回大会で石川県勢としても初となる選手権のタイトルを持ち帰った星稜。しかし大会直前、長らくチームを指揮する河崎護監督が不運にも交通事故に遭い、入院する事態となり指揮官不在のまま戦い抜いた。

 17年連続で出場している同校だが、河崎監督個人としては2年ぶりとなる選手権。「今日の勝利は5年ぶりくらいに味わう一勝だった」「(久々に選手権のベンチで味わうストレスは?)最高にいいストレスですね。落ち着いていましたけど、失点した後、自分なりに戦況をジッと見つめるだけと言うか、あのしびれは久々に感じました」と、2年前にも準優勝を果たしているが、それほど長く感じた一勝だと試合後に話す。

 2014年12月に事故に遭い、現場復帰を果たしたのは2015年9月。現場を離れている間に「自分勝手なプレーばかりしていました。一年前にやっとできたチームが半年でこんなに変貌するのかとびっくりしまして」とチームに大きな変化があったとコメント。河崎監督が“お子ちゃまチーム”と呼んだチームは、12月に「なるべく厳しい練習試合」をして「その中で『君のプレーはどうなの?』と考えさせましたので、必然的に頑張る、追いかけることがわかってきて」と変化が見られたことを口にし、全国の舞台で戦えるようになったことについて「周りのスタッフに感謝しています」と語った。

 昨年のチーム力を100点とすると「半分」と分析するが、「今日のゲームは100点です」と試合の出来については褒めた河崎監督。「ここまで来たら一戦一戦ですから、先のことは考えず、明日の相手はしっかりこの後見て分析したいと思います」と、3日に行われる3回戦の中京大中京戦に目を向けている。

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