サッカーゲームキングジャック6月号
2015.12.31

空中戦を制した“駒澤城”佐藤瑶大…足元にも定評がある大型センターバック

sato
2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

 高くて強い“駒澤城”が阪南大高の前に立ちふさがった。12月30日に行われた第94回高校サッカー選手権大会開幕戦。地元、駒沢陸上競技場にて阪南大高を迎え撃った駒澤大高は2ー1で快勝。相手の攻勢を封じきった中心は2年生佐藤瑶大と1年生西田直也のセンターバックコンビ。中でも佐藤の存在感は絶大だった。

 縦への速い攻めが売りの阪南大高に対し、ペナルティーエリア内での主導権は絶対に譲らない。蹴りこまれるロングボールに対しても真っ先に競り続け、この攻防をほとんど制し続けた。ハイライトは阪南大高が後半に186センチの村瀬悠介を前線に貼り付けてパワープレーを仕掛けてきてから。「むしろ助かったくらい。僕はデカいほうが競りやすいんで」と高空での真っ向勝負を挑んで、完全勝利。駒澤大高が全国に誇る183センチの大型センターバックが反撃の可能性を消してみせた。

 タフな選手育成で知られるFC多摩ジュニアユース出身で、元より空中戦に関しては定評がある。パートナーを組む1年生の西田も「(佐藤の)ヘディングは本当にすごい」と、そこから多くを学び取ってきたほどだ。もっとも、全国舞台でどこまで「自分のストロングポイントが通用するか」(佐藤)は本人にとっても未知数で、それだけに大きな自信をつかみ取る一戦となった。

 一時は空中戦の強さを買われてターゲットマンとして前線起用された時期もあったが、「いや、センターバックがいいです」と本人がこだわるのはセンターバックである。足元も器用で、積極的にボールを蹴りこむ時間帯もあるチームカラーながら、「自分は(ボールを)持ちたい派」とも言う。この試合でもシンプルに蹴りこむ時間帯を作りつつ、相手のプレスが弱いと見ると的確なパスも見せていた。

「マッツ・フンメルス(ドルトムント)に似ていると言われる」こともあると言い、現在は千葉和彦(サンフレッチェ広島)のプレーを参考にしているという。「ポゼッションがすごく上手くて、ボールの持ち方とかを参考にしている。縦に(パスを)つけたり、相手のいやがることをやりたい」と、センターバックからゲームを作る意識を磨いてきた。その成果が問われる全国舞台で、“駒澤城”の価値はどこまで上昇するのか、少々楽しみになってきた。

文=川端暁彦、写真=大木雄介

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