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ベスト8が決定…バルサ、エスパニョール、大宮などが首位突破/U-12ワールドチャレンジ2日目

2015.08.29

文=川端暁彦 写真=瀬藤尚美

 8月28日、『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ』は、予選リーグが決着を迎える大会2日目を迎えた。中でも特に「熱い」グループになったのは、デポルティボ・カミオネーロス、柏レイソルU-12、大宮アルディージャジュニアの三つ巴となったD組である。

 第2戦を終えて、柏が勝ち点6で首位に立ち、カミオネーロスと大宮が勝ち点3でこれを追う形で、4位で勝ち点0のセレッソ大阪U-12も、大量点でカミオネーロスに勝てば可能性が出てくるというシチュエーションだった。当然ながら、各チームのたくましさが問われるような激しい試合となる中で、カミオネーロスは24分にテグリオ・イアン・ホアキンが見事なヘディングで先制点を奪い、39分にはオネット・ルカス・レオネルがCKからねじこんで、2-0で快勝を収めた。C大阪の大谷武文監督が「あれだけ勝負にこだわる姿勢を出してくるチームはなかなかない」と脱帽したカミオネーロスの情熱的スタイルが上回った試合だった。

 しかし、カミオネーロスは決勝トーナメントに届かなかった。裏のカードで大宮が柏を3-1で破ったことにより勝ち点6で3チームが並ぶこととなり、総得点の差で下回ったカミオネーロスは3位になった。ホルヘ・ルベン・デウーTDは「運がなかった」と嘆きつつ、「長旅、時差ボケに加えて、ファミリーと遠く離れるという経験で神経質になる中、よく戦ってくれたよ」と最後まで奮戦した選手たちを讃えた。一方、大宮の丹野友輔監督は「本当に運が良かった。柏との試合は一所懸命に走りきるという部分を良くやってくれた」と、こちらも逆転首位突破をなし遂げた選手の健闘に称賛の言葉を惜しまなかった。

 C組は東京都U-12(東京都小学生選抜)が3連勝で突破を決めた。首位突破を懸ける形となったU-12ベトナム代表との第3戦は、終了間際にMF谷村峻が決勝点を奪って1-0での勝利という激闘を制しての勝ち残り。米原隆幸監督は「今年は攻撃に図抜けた選手がいないので、いろいろな選手を組み合わせたり、入れ替えたりしながら個性を出してくことを考えている。(決勝点の)谷村のように、予想以上にやってくれる選手も出てきたのが頼もしい」とコメント。一方、「ディフェンスラインに関しては良い選手がそろっていて、守備は計算できる」と語ったが、その言葉どおりに無失点での突破となった。

 B組はRCDエスパニョールが浦和レッドダイヤモンズジュニアとの最終戦をスコアレスドローでまとめて、2勝1分の首位突破。1勝2分となった浦和がこれに続く2位での突破を決めた。そして、A組はバルセロナ名古屋グランパスU-12を2-0で下し、3連勝で首位突破となり、敗れた名古屋U-12も2位で決勝トーナメントへ駒を進めた。

 この結果、29日に行われる準々決勝のカードは「バルセロナvs浦和」「東京都vs柏」「エスパニョールvs名古屋」「大宮vsベトナム」と決まった。

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