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東洋大、痛恨の引き分け…数的有利も得点には結びつかず/関東大学リーグ

2015.05.08

東洋大MF仙頭啓矢 [写真]=濱野陽子

文=濱野陽子

 JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ戦2部リーグ第7節が、6日に各地で開催。川口市青木町公園総合運動場で行われた第1試合では、東洋大学と東京国際大学が対戦した。結果はスコアレスドロー。数的優位に立った東洋大にとっては悔しいゲームとなった。

 立ち上がりは東京国際大が勢いのある攻撃で相手陣内に迫る。対する東洋大はゾーンディフェンスを徹底。決定的な場面を作らせなかった。試合が進むと今度は東洋大がペースをつかみ、23分には東洋大MF仙頭啓矢のスペースへのパスにDF池田稔樹が抜けだし、左サイドから中央に切りこんでシュートを放つが、これはGKにキャッチされる。

 東洋大が最終ラインでパスを回しながら攻撃のタイミングをうかがう中、43分、東洋大DF郡司昌弥がイレギュラーしたボールへの対応でミスを犯し、自陣でボールを奪われると、そのまま東京国際大FW堀晃一朗がドリブルで突破しシュート。しかしこれはGK沖野泰斗がセーブした。

 前半、東京国際大のMF川上翔平を中心としたが左サイドからの攻撃に苦しんだ東洋大。「相手のサイドハーフが下りて行ったところを取りに行くとその裏にストライカーが斜めに流れて、そこでスローインなども含め起点を作られた。ハーフタイムにそのことに注意しようと話した」と東洋大の古川毅監督はこの日のチームのウィークポイントを述べる。

 後半の立ち上がりは一進一退の攻防を展開。互いにスピード感のある攻撃を仕掛けた。好ゲームを予感させる中、ここで東京国際大が痛手を負う。65分、東洋大FW遊馬将也がペナルティーエリア手前、中央でボールを受けると、東京国際大DF楠本卓海が不意に足を出しファウル。一発退場となり東京国際大は10人での戦いを強いられてしまう。

 数的優位の東洋大は加えて絶好の位置でFKを獲得。しかし、キッカーの仙頭が蹴ったボールは壁に防がれる。「ファーを狙ったけど、壁に当たってしまった。あれは決めなければいけなかった」(仙頭)

 1人少ない状況によって東京国際大の集中力が増す。東洋大はボールは回せるものの、最後までネットを揺らすことはできず、そのまま試合終了となった。

 この日、積極的なプレーで攻撃の起点となっていた仙頭は真っ先に反省を口にした。「天然芝ということもありイージーなミスが増えてしまった。前でプレーしている以上、得点を求められているが、この2試合は点を取れていないので、責任を持って求めていかないといけない。少ないチャンスでも決めないと、上に行けば行くほど勝てなくなる」

 東洋大の古川監督は「前節、勝ち点を失っているので、是が非でも勝ち点3を取りたかっただけに、引き分けで終わったのは残念。もっとボールを収められれば背後のスペースにスルーパスが出せたと思うが、そこでうまくコントロールできなかったり、もたついたことで得点の確率を上げられなかった」と苦い顔で話した。

 今節、2部の首位、日本体育大学が勝ち点を21に伸ばし突き進む中、2位、関東学院大学も勝ち点を積み18点と首位に迫る。また、好調な試合を続け勝ち点を伸ばしてきた筑波大学が、東洋大を抜いて3位につけた。しかしその差はわずか1点。上位チームにとっては気の抜けない状況が続く。

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