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慶應義塾大が3年半ぶりに早慶戦制し、インカレプレーオフ出場権獲得/関東大学リーグ

2014.11.16

増田湧介のゴールで早慶戦を制し、歓喜に沸く慶應義塾大イレブン [写真]=内藤悠史

 関東大学1部リーグ最終節が15、16日に各地で開催。味の素フィールド西が丘で行われた16日の第1試合では、早稲田大学と慶應義塾大学が対戦した。

 10勝5分け6敗の勝ち点35で4位につける早稲田大。3位順天堂大との勝ち点差は8離れており、5位国士舘大は前日に一足早く行われた最終節の明治大戦に敗れたため、今節の勝敗に関係なく今季のリーグ戦は4位で終えることが確定している。しかし、今節の相手は最大のライバルである慶應義塾大。12月に開催される全日本大学サッカー選手権に向け弾みをつけるためだけでなく、伝統校のプライドを懸けてこの一戦に臨む。対する慶應義塾大は、7勝7分け7敗の勝ち点28で7位につける。インカレプレーオフ出場権を争う6位の駒澤大は前日に行われた流通経済大戦で引き分けに終わり、勝ち点差は3。今試合に勝利すると得失点差で駒澤大を上回り、プレーオフ出場権を獲得する。

 立ち上がりにチャンスを迎えたのは早稲田大。8分、FW山内寛史(2年・國學院久我山高校出身)がペナルティエリア外から左足で狙いすましたシュートを放つも、ゴールわずか上に外れる。その後、セットプレーから早稲田大が何度も慶應義塾大ゴールに迫ったが、いずれも決めきることはできなかった。

 時間が進むにつれ、今節4-4-2から3-4-3にフォーメーションを変更した慶應義塾大の策が功を奏し、主導権を握る。39分、MF川田悠介(4年・桐蔭学園高校出身)が右サイドでドリブルを仕掛け、ゴール前のMF増田湧介(4年・清水東高校出身)に横パスを送るも押し込めない。さらにそのこぼれ球に詰めたが、最後は早稲田大GK松澤香輝(4年・流通経済大学付属柏高校出身)がキャッチし、前半最大の決定機をものにできなかった。

 試合が動いたのは後半開始直後の50分、相手のクリアミスを拾った慶應義塾大MF増田が豪快に右足を振り抜き、ゴールに突き刺す。ゴール裏に陣取る慶應義塾大の大応援団が歓喜に沸いた。

 その後はビハインドとなった早稲田大が猛攻を仕掛ける。69分、左サイドに流れたFW上形洋介(4年・早稲田実業学校高等部出身)がゴールライン際からシュートを放つも、慶應義塾大GK峯達也(4年・桐光学園高校出身)が足で弾き出す。サイドからクロスボールを入れ攻め込む早稲田大の攻撃に対し、ゴール前に下がって懸命にボールを跳ね返す慶應義塾大DF陣。結局、最後までゴールを割らせることはなく、0-1で3年半ぶりの早慶戦勝利を収めた。

 以上の結果、慶應義塾大が6位となり、インカレプレーオフ出場権を獲得した。

(取材・文=平柳麻衣)

【スコア】
早稲田大 0-1 慶應義塾大

【得点者】
0-1 50分 増田湧介(慶應義塾大)

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