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専修大の4連覇か、明治大や順天堂大の逆転Vか…上位3チームが勝ち点1差、大混戦で最終節へ/関東大学1部リーグ

2014.11.14

専修大FW前澤、明治大DF室屋、順天堂大DF谷奥(左から) [写真]=内藤悠史

 関東大学1部リーグの最終節が15、16日に開催される。今季は優勝争い、残留争いともに大混戦。対象となる各3チームが勝ち点差1にひしめきあった状態で、最後の一戦を迎える。

 優勝争いでは、4連覇を目指す王者・専修大と明治大、順天堂大が頂点を懸けて最終節に臨む。前節、当時首位の明治大と同2位の順天堂大による天王山がスコアレスドローで決着。同時刻キックオフの試合で早稲田大に逆転勝利を収めた専修大が、両チームを抜いて首位に立った。専修大と明治大は勝ち点44で並んでいるが、得失点差と総得点では専修大が大きく上回っている。そして順天堂大は勝ち点43で3位につけている。

 近年まれに見る大混戦だが、最終節の日程が混沌ぶりに拍車をかける。2位の明治大は15日に国士舘大と対戦。そして首位の専修大と3位の順天堂大は、翌15日に直接対決を控えている。1日早く試合を終える2位と、その結果を知ったうえで大一番に臨む首位と3位。この日程のアヤがどのように作用するだろうか。上位3チームの順位表は以下の通り。

1位:専修大学(勝ち点44/得失点差+26/総得点54)
2位:明治大学(勝ち点44/得失点差+18/総得点36)
3位:順天堂大学(勝ち点43/得失点差+18/総得点34)
(順位は得失点差、総得点、当該チーム間の対戦成績の順で決定)

 各チームの立場から、優勝の条件を整理する。

■2位・明治大(国士舘大戦:15日13時50分、ゼットエーオリプリスタジアム)
 一足早く、15日に最終節を終える。逆転優勝のためには勝利が絶対条件。同勝ち点の専修大には得失点差で8、総得点で18もの差をつけられているため、勝ち点で並んだ際に上を行くことは現実的ではない。とにかく勝ってプレッシャーをかけ、専修大が引き分け以下に終わることを待つ。なお、国士舘大戦で引き分け以下に終わった場合は、専修大と順天堂大の一戦がいかなる結果になっても優勝の可能性はない。

(1)勝利(勝ち点47)
専修大○:(得失点差を逆転できれば)優勝
専修大△●:優勝

■首位・専修大(順天堂大戦:16日13時50分、味の素フィールド西が丘)
 最終節でともに勝利を収めれば、明治大と勝ち点47で並ぶ。だが、得失点差と総得点で大きくリードしているため、逆転されることは考えにくい。つまり、明治大の結果に関係なく、順天堂大に勝ちさえすれば4連覇を決定できると言って差し支えないだろう。明治大が引き分け以下の場合は、引き分けでも優勝が決まる。ただし、順天堂大に敗れた場合は優勝を逃すこととなる。

(1)勝利(勝ち点47)
明治大○:(得失点差を逆転されなければ)優勝
明治大△●:優勝
(2)引き分け(勝ち点45)
明治大△●:優勝

■3位・順天堂大(専修大戦:16日13時50分、味の素フィールド西が丘)
 前節に続いて大一番に臨むこととなった。逆転優勝を果たすには、前日に明治大が引き分け以下に終わることが前提。そのうえで専修大との直接対決に勝てば、頂点に立つことができる。明治大が勝利を収めた場合は、その時点で優勝の可能性は消える。

(1)勝利(勝ち点46)
明治大△●:優勝

 昨季は専修大が2試合を残して優勝を決め、結果的には2位以下に勝ち点差15をつける独走を見せた。打って変わって大混戦となった今季。王者・専修大が4連覇を決めるのか。それとも、明治大や順天堂大が逆転優勝を果たすのか。2位で最終節を迎える明治大MF差波優人(3年・青森山田高校出身)は「いつも以上に勝つ気持ちを持たないと。(自分たちの結果次第で)次の日に試合をする専修大と順天堂大のモチベーションが上がるかもしれない。何が何でも勝たないと」と、前日に試合を終える難しさにも触れながら抱負を語った。また3位の順天堂大MF長谷川竜也(3年・静岡学園高校出身)も「専修大戦に全てをぶつけられるように、最高の準備をして臨みたい」と決意を述べていた。

 なお、専修大が頂点に立てば4年連続4回目の関東大学1部リーグ制覇。明治大は4年ぶり4回目、順天堂大は24年ぶり2回目の戴冠となる。

(文=内藤悠史)

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