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流通経済大、主将DF鈴木翔登の決勝点で5戦ぶり白星…早稲田大は痛恨の完封負け/関東大学リーグ

2014.10.22

早稲田大に勝って喜ぶ流通経済大の選手たち [写真]=内藤悠史

 関東大学1部リーグ第18節が18、19日に各地で開催。味の素フィールド西が丘では、18日の第1試合で早稲田大学と流通経済大学が対戦した。

 後期6試合で4勝1分け1敗と好成績を残し、首位・順天堂大と勝ち点差3の4位につけている早稲田大。26日に行われる次節で直接対決を控えているだけに、今節は何としても3ポイントを積み上げておきたいところ。一方の流通経済大は最近2試合連続引き分けで、4試合勝ち星から遠ざかっている。夏の総理大臣杯を制し、12月に開催される全日本大学サッカー選手権(インカレ)への出場権を既に得ているが、1部残留が安泰とは言えない順位にいる。両校の一戦は拮抗した展開となり、34分に主将DF鈴木翔登(4年・流通経済大付属柏高校出身)が挙げた1点を守りきった流通経済大が、5試合ぶりの勝利を収めた。

 勝ち星から遠ざかった4試合で計11失点と、守備に課題を抱える流通経済大。3試合ぶりに先発出場を果たし、殊勲の決勝点を挙げたDF鈴木は「『まずは失点ゼロで終えることがチームのためになる』という意識で」試合に臨んだ。前半から両チームともに厳しいボディコンタクトを厭わず、締まった内容となったが、流通経済大が1点をリードして迎えた後半は特に早稲田大の攻勢が続いた。押し込まれる時間が長くなる中で、激しいコーチングでチームに活力をもたらし続けた主将は「外をやられても最終的に中を守ることができれば失点はない。そこに対して集中力を保てたことが勝因」と振り返った。

 一方、完封負けを喫した早稲田大の古賀聡監督は「競り合いや球際で戦う部分に関しては出せたと思う。アクションを起こして、ボールを奪われたら切り替えて、という部分をブレずにやり続けることはできた」と選手たちに一定の評価を与えた。フィニッシュの精度を欠いた面はあったとはいえ、最後まで集中力を切らさずに応戦した流通経済大を褒めるべき内容と言えるだろう。

 流通経済大にとっては大きな意味を持つ白星となった。今節では11位・筑波大と12位・中央大がともに勝利。勝ち点3を逃せば差を縮められてしまうところだったが、2部降格圏内との勝ち点差7をキープすることができた。既にインカレ出場権を得ているだけに、気持ちが同大会に向いてしまいがちだが、DF鈴木は「先を見る余裕はないので。後輩のためにも来年も1部リーグでやれるようにしないと、という思いは強い。一戦一戦を戦いながら良いところを構築していこうという考え方で」と、足元を見つめている。

 そして、首位・順天堂大との直接対決を前に痛恨の黒星を喫した早稲田大。古賀監督は「優勝するためには直接(対決で)勝ち点3を奪うしかない。(順天堂大は)攻守においてタフなチームなので、自分たちの強みであるボール奪取とゴールへ速く向かう部分に磨きをかけて臨みたい」と抱負を語った。勝ち点差6で迎える大一番、逆転優勝のためには勝利が絶対条件となる。

 関東大学1部リーグ第18節の結果および順位表は以下のとおり。同リーグは2回戦総当たり方式で開催され、後期日程は11月16日まで行われる。

順天堂大2-0桐蔭横浜大
明治大3-0東京国際大
国士舘大1-3筑波大
早稲田大0-1流通経済大
専修大5-3駒澤大
慶應義塾大0-2中央大

1位:順天堂大学(勝ち点40/得失点差+18)
2位:専修大学(勝ち点37/得失点差+24)
3位:明治大学(勝ち点37/得失点差+16)
4位:早稲田大学(勝ち点34/得失点差+10)
5位:国士舘大学(勝ち点27/得失点差+4)
6位:慶應義塾大学(勝ち点27/得失点差+2)
7位:駒澤大学(勝ち点27/得失点差-5)
8位:流通経済大学(勝ち点19/得失点差-9)
9位:桐蔭横浜大学(勝ち点16/得失点差-16)
10位:東京国際大学(勝ち点13/得失点差-11)
11位:筑波大学(勝ち点12/得失点差-14)
12位:中央大学(勝ち点11/得失点差-19)

文=内藤悠史

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