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注目女子高生選手 日ノ本学園MF2年八坂芽依 巧みなボールタッチが光るテクニシャン

2014.01.16

日ノ本学園MF2年・八坂芽依

 全日本高校女子サッカー選手権も16日、いよいよ最終日を迎える。前評判どおりにファイナルまで勝ち残った日ノ本学園(兵庫)は、完成度の高いポゼッションスタイルを貫くチームだ。その最前線にちょっと変わった個性がいる。

 登録はMFの2年生。「本当に得意なのはトップ下なんです」と笑う八坂芽依は、多彩な技術を備え、相手の「逆」を取る巧みなボールタッチが光るテクニシャン。156cmと決して大きくはなく、「相手を背負って受けるのは得意じゃない」ため、スタートこそ前線に位置しながら、自由にポジションを移動し、ボールに絡んでいく。ポゼッション型のチームが陥りがちな一本調子のリズムを変えることに寄与している。準決勝・神村学園戦では、3点目のループシュートを鮮やかなワンタッチで決めてみせた。

 大分トリニータレディースに在籍していた彼女が日ノ本に来たのは「レベルの高いところでやりたかった」から。先輩の後を追っての兵庫入りだった。日ノ本は二人を除いて全員が寮生活(サッカー部専用ではなく、バレー部や音楽科と共同)を送っており、朝晩は寮の食事が出るものの、昼は自炊。日曜日はすべて自炊だ。「ご飯は仲のいい人と一緒に作っている。毎日みんなとおるのが本当に楽しい。ホームシック? 全然ありません」と、屈託なく笑った。

 今大会で目指すはもちろんチャンピオン。決勝で当たる藤枝順心は練習試合で対戦し、「こんなに(ボールを)回されるなんて思わなくてショックだった」相手。その借りを返そうと意気込む、背番号14に注目だ。

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