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第22回全日本高校女子サッカー選手権大会が開幕! 女子サッカー普及の節目

2014.01.11

 女子版“冬の選手権”「第22回全日本高校女子サッカー選手権大会」が、2014年1月11日から16日まで、静岡県磐田市を舞台に開催される。

 今大会の予選には史上初めて、全国47すべての都道府県から参加があった。2012年度まで高校女子サッカー不毛地帯だった高知県から、今年度、ついに高知商がエントリーし四国予選に出場した。世界を制したなでしこジャパンの選手たちが事あるごとに唱えている「女子サッカーの普及」が、一つのマイルストーン(節目)に達したことになる。

 そのように「全国」361校による予選を勝ち抜いた32校(北海道2、東北4、関東6、東海4、北信越3、関西3、中国3、四国3、九州4)が、本大会に出場する。最多出場は、1992年の第1回から22年連続出場の北海道文教明清と宮城の聖和学園。初出場は、創部1年目の開志学園JSC(新潟)、部員12名で勝ち上がった津田(香川)をはじめ、仙台育英(宮城)、椙山女学園(愛知)、星稜(石川)、宮崎日大(宮崎)の6校。また、先に開幕した男子と合わせ男女両選手権に出場するのは、東北(宮城)、修徳(東京)、星稜(石川)、神村学園(鹿児島)の4校だ。

 優勝候補は、夏のインターハイを2連覇中の日ノ本学園(兵庫)。10番を背負う入江未希は大会屈指のアタッカーとして注目される。最大のライバルは過去の選手権を5度優勝し、3連覇を狙う常盤木学園(宮城)だ。常盤木学園はなでしこ2部リーグ(チャレンジリーグ)にも参加しており、2013シーズンMVPに白木星(しらき・あかり)が、同じく新人賞に小林里歌子が輝いた。U-17、U-19代表にも合計6人を送り込んでいる。

 日ノ本と常盤木の両校は今年度、インターハイと皇后杯で対戦し、2度とも日ノ本学園が勝利した。今大会のトーナメント表を見ると、両校は決勝戦まで当たらない組み合わせになった。決勝までの過程を見ると、インターハイベスト4の作陽(岡山)、INAC入りが内定した野口彩佳を擁する十文字(東京)、U-17代表の要・杉田妃和を中心にまとまる藤枝順心(静岡)といった強豪が常盤木と同じブロックに集中している(作陽と十文字は1回戦で対戦)。打倒日ノ本を目指す常盤木だが、そこへたどり着くまでにも気を抜けない。

 なお、今大会に出場する1年生と早生まれの2年生は、2014年3月にコスタリカで開催されるU-17女子ワールドカップのメンバーに選ばれる条件を満たす。今年の同大会はアメリカ、ブラジル、そして前回優勝のフランスが大陸予選で敗退しており、リトルなでしこにも優勝を狙うチャンスが十分にある。2013年12月の代表候補キャンプには、小林菜々子、市瀬菜々、小林里歌子(以上、常盤木学園)、杉田妃和、山下史華、児野楓香(この・ふうか)(以上、藤枝順心)、植松里美(常葉学園橘)の7名が参加した。その他の選手にも、今大会の活躍次第でワールドカップに抜擢されるチャンスがある。

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