2019.06.15

【インタビュー】“経験者”イバルボが語るコパ・アメリカ…意外過ぎる「憧れの選手」も明かす

イバルボ
コパ・アメリカ出場経験を持つ鳥栖のイバルボ
サッカーキング編集部

 間もなく開幕を迎えるコパ・アメリカ2019。今大会は日本代表が招待国として20年ぶりに参戦するということもあり、日本国内でも注目度は高まっている。

 サガン鳥栖に所属するコロンビア人FWビクトル・イバルボは、2015年にコロンビア代表の一員として同大会に出場し、3試合でプレー。チームはグループステージでブラジル相手に勝利を収めるなど奮闘したものの、準々決勝でアルゼンチン代表にPK戦の末に敗れた。

 そんなイバルボに話を聞き、2015年の思い出や今大会の注目ポイント、日本代表についてなどを語ってもらった。

インタビュー・文=本間慎吾
写真=Getty Images

■最大のライバルはアルゼンチン

イバルボ

2015年のコパ・アメリカでアルゼンチンと対戦 [写真]=Getty Images

――まずは2015年大会についてお聞きします。特に思い出に残っている試合はありますか?
僕にとって代表の試合はすべていい経験になっていて、当時のコパ・アメリカもそうだった。なかでもアルゼンチン戦はとても大事な試合だったよ。あのコロンビア代表なら絶対にセミファイナルに進めると思っていたからPK戦で負けてしまってすごく残念だったけどね。

――アルゼンチンにはメッシがいました。対戦してみていかがでしたか?
とても強い選手だよ。あれだけのトッププレーヤーの中で、ありえないレベルのプレーができる。エイリアンなんじゃないかと思ってしまうくらいすごかった(笑)。

――当時の代表チームで特に仲の良かった選手はいますか?
みんなすごく仲が良いチームだったね。もちろん小さい頃から一緒にプレーしてきた選手とはより深い関係性ができていたけど、本当にみんな仲が良かった。今でも連絡を取り合う選手がたくさんいるよ。

――コロンビアや南米の人々にとって、コパ・アメリカはどんな大会ですか?
コロンビア人にとってはすごく大事なトーナメントなんだ。2001年に優勝したことで、みんなが「また勝ちたい」と強く思うようになった。もちろんコロンビア人だけじゃなく、南米の人みんなが大事にしている大会だよ。

――南米のなかでコロンビアにとって最大のライバルはどこですか?
嫌いというわけじゃないけど、アルゼンチンと戦うときはいつも以上に本気になるね。昔からコロンビアとアルゼンチンはどっちのサッカーが優れているかを競ってきたから、それが今でも続いているという感じかな。だからこそ、2015年にPK戦で負けたのは本当に悔しかった。先のことを考えるのが難しかったよ。

――そのアルゼンチンとは今大会でもグループステージで対戦します。
コロンビアにはいい選手がたくさんいるし、すごくいいチームになっている。絶対にチャンスはあると思うね。

――現在のコロンビア代表でキープレーヤーを挙げるとしたら誰でしょうか?
みんな大事な選手だよ。代表に入っているということは本当に上手い選手だってことだし、昨年のワールドカップに出た選手も多い。所属するクラブでもよくやっているし、このメンバーなら最後まで行けると信じている。

――コロンビア以外の優勝候補や注目している選手を教えてください。
南米は強い国ばかりだから、どこが優勝しても驚かない。アルゼンチン、ウルグアイ、チリ、パラグアイ、ブラジル……どこの国にもチャンスはあると思うよ。選手で好きなのはチリの(アルトゥーロ)ビダルと(アレクシス)サンチェス。ウルグアイの(エディソン)カバーニも素晴らしい。日本の長友(佑都)も大好きだけど、今回は出場しないみたいだね。

■日本代表が注意すべきは……

イバルボ

――長友選手の名前が出たので日本についてもお伺いします。日本代表についてどんな印象をお持ちですか?
どんどん上手くなっていて、毎年強くなっていると感じるよ。南米の代表チームと戦うのは難しいだろうけど、いいプレーができるはずだから頑張ってもらいたいね。

――日本はグループステージでチリ、ウルグアイ、エクアドルと対戦します。勝ち上がるためのアドバイスをお願いします。
自分たちのサッカーをしたほうがいい。W杯でのプレーは素晴らしかったから、それを続けることができれば強豪国とも十分戦えるはずだよ。手強い相手が揃っているけど、日本も強いから、とにかく自分たちのプレースタイルで挑んでほしいね。

――この3カ国に特徴はありますか?
一つ挙げるとすれば、ウルグアイはヘディングの強い選手が多くて、高いボールを使ってプレーするのを好む。アグレッシブにプレーしながらハイボールをたくさん使ってくるんだ。彼らはほかの南米のスタイルとはちょっと違うサッカーをするから、コロンビアも対戦するときはいつも苦労させられるよ。

――環境面で気をつけなくてはいけないこともありそうですよね。
コパ・アメリカもW杯もそうだけど、南米、特にブラジルはサポーターが熱狂的で、大会期間中は毎日パーティをするんだ。ホテルの近くでも、道端でも、スタジアムでもね。それが原因で、集中できなくなってしまうことも考えられる。日本人は特にそういう部分が気になってしまうと思うから、気をつける必要があるだろうね。

――今回、日本代表は若手中心のメンバー編成で挑みます。イバルボ選手もU-20代表を経験していますが、若い選手が国を代表して戦う上で大切なことは何でしょうか?
もちろんU-20とA代表は違うけど、代表に選ばれたのなら自分を信じて、ベストなプレーを出さなくちゃいけない。A代表に入った以上、チームメイトはもう“ユースの選手”とは見てくれないから、しっかり自分のプレーを出さなくちゃいけないよ。

■少年時代の憧れ

ロビーニョ

自身のアイドルについても語ってくれた [写真]=Getty Images

――多くの子どもたちが今回のコパ・アメリカを観戦すると思います。イバルボ選手が少年時代に憧れていた選手を教えてください。
ブラジルのロビーニョだね。彼のことが好きすぎて、僕は子どもの頃、コロンビアを応援できなかったんだ(笑)。

――イバルボ選手は体の大きいプレーヤーなので、小柄なロビーニョ選手に憧れていたというのはちょっと意外です。
そうだよね(笑)。当時のブラジルには凄い選手がいっぱいいたけど、なかでもロビーニョのテクニックは素晴らしかったし、ずっと彼を応援していたんだ。

――対戦経験もありますよね?
うん。セリエAのカリアリでプレーしていた時、彼はミランに所属していて、何度か対戦したよ。一番はっきり覚えているのは初めて対戦したときのことで、僕は全然プレーできなかったんだ。だって一番好きな選手が同じピッチにいるんだからね。彼のプレーばかりずっと見ていて、すごいなーと感心しちゃって、自分のプレーができなかったよ(笑)。

――ユニフォームの交換はできましたか?
もちろん。いろいろな選手のユニフォームを持っているけど、ロビーニョのはすごく大切にしている宝物だよ。

――最後に、もしも今大会で日本とコロンビアが対戦することになったら、どっちを応援しますか?
やっぱり自分の国だからコロンビアを応援するけど、とにかくいい試合が見たいね。それが一番大事だし、どっちが勝ったとしても、いい試合だったら嬉しいよ。

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