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UEFAがウェストハム&フィオレンティーナを告発…ECL決勝で投てき物、選手が負傷する事件を受けて

2023.06.10

投てき物で頭部を負傷したフィオレンティーナのビラーギ(左) [写真]=Getty Images

 ウェストハムフィオレンティーナを2-1で下した7日のヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)決勝にて、ウェストハムサポーターによる投てき物でフィオレンティーナのイタリア代表DFクリスティアーノ・ビラーギが負傷した問題について、欧州サッカー連盟(UEFA)は両クラブを告発する模様だ。9日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。

 昨シーズンに新設されたECLの2022-23シーズン覇者は、ウェストハムに決まった。チェコの首都プラハにある『エデン・アレナ』で行われた一戦は、アルジェリア代表FWサイード・ベンラーマのPK弾でウェストハムが62分に先制。フィオレンティーナも、67分にイタリア代表MFジャコモ・ボナヴェントゥーラがゴールネットを揺らしてすぐさま同点に追いついた。延長戦突入も視野に入り始めた90分には、ウェストハムのイングランド代表MFジャロッド・ボーウェンが勝ち越しゴールを奪取。これが決勝点となり、ウェストハムフィオレンティーナを2-1で下して2代目王者に輝いた。

 だが、決勝では熱戦に水を差す残念な出来事も発生。34分、フィオレンティーナのキャプテンを務めるビラーギがコーナーキックを蹴ろうとしたところ、ウェストハムサポーターによって投げ込まれた物が同選手の頭部に直撃した。ビラーギは流血し、試合は中断。その後、包帯を巻いたビラーギはプレーに復帰し、フル出場を果たしている。

『スカイスポーツ』によると、UEFAは今回の問題を引き起こす原因になったとして、両クラブを告発するという。ウェストハム側はスタジアム侵入および物品の投てき、フィオレンティーナ側も物品の投てきと爆竹への点火があったとして起訴されている。UEFAは規律規則第55条に基づき、懲戒手続きを開始している模様だ。

 ウェストハムは7日、クラブ公式サイトでピッチに物を投げ込んだファンを非難する声明を発表。「このような行為をする者はサッカー界に居場所がない」と強い言葉で愚行を指摘した。

 なお、プラハ警察は試合前に市内中心部で暴力行為が勃発したとして、30人以上を逮捕している。

By サッカーキング編集部

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