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クラブ破産で4部落ち…レンジャーズ指揮官、どん底からのCL出場に万感「暗い時期もあった」

2022.08.25

CL本戦出場の胸中を明かしたファン・ブロンクホルスト監督 [写真]=Getty Images

 レンジャーズを率いるジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト監督が、12年ぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)本戦出場の喜びを語った。25日付でイギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。

 16日に行われたCL・プレーオフのファーストレグでPSVと対戦し、2-2の引き分けに終えたレンジャーズ。迎えた24日、敵地に乗り込んだレンジャーズは60分、FWアントニオ・チョラクのゴールで先制に成功した。最後までこの1点を守り抜いたレンジャーズは2戦合計スコア3-2で勝利し、2010-11シーズン以来となるCL本戦出場を決定させている。

 1872年にクラブが創設され、国内リーグ通算55回の優勝を誇るレンジャーズ。由緒正しきスコットランドの“名門”としてトップリーグで戦い続けていたが、2012年2月にクラブが破産申告した。これに伴い、クラブは制裁を受ける形で4部リーグへの降格が決定。あれから10年、再びCLの舞台に帰ってきたことについて、ファン・ブロンクホルスト監督は「このクラブがどこから来たのか知っているはずだ。10年前、我々はクラブ史の中で最も低い位置にいた。このレベルにまでクラブを復活させるには、本当に大変な努力が必要だった」と回顧。続けて「このクラブを再起させる為、多くのエネルギーを費やしたすべての人々にこれを贈ることができるのは、私にとって誇らしい瞬間だよ」と万感の思いを語った。

 また、ファン・ブロンクホルスト監督は「もちろん、暗い時期もあった。でもね、暗黒の時代を乗り越えて、世界最大のコンペティションのスポットライトを浴びるというのは、とてもいい表現だと思うんだ」と口にしつつ、「チャンピオンズリーグアンセムを聞くために、チームをしっかり準備する。これは私のチームにとっても、このクラブに関わるみんなにとっても、大きなチャレンジになるだろう」と12年ぶりとなるCL本戦に向けて意気込みを示した。

 昨シーズンのヨーロッパリーグ(EL)決勝では、PK戦にまでもつれ込む熱戦の末に、惜しくも準優勝に終わったレンジャーズ。欧州最高峰の舞台で戦い続けられることについて、ファン・ブロンクホルスト監督は「最高の瞬間に本当に近づいている。5月にセビリアでクラブ史上2度目となる欧州カップ戦の決勝を戦ったのは、誇らしい瞬間だった。そして今日、チャンピオンズリーグの抽選に残り、欧州の強豪チームと戦えるという同じ瞬間が訪れたんだ」と感慨に耽っている。

 選手としてレンジャーズ在籍時代には、2度のリーグ優勝を筆頭に5タイトルをもたらしたファン・ブロンクホルスト監督。昨年11月に指揮官となってレンジャーズに帰還した同氏は果たして、12年ぶりとなるCLの舞台でどのような手腕を発揮してくれるのだろうか。

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