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名将ルチェスク、就任4日でD・キエフの監督辞任を表明…ファンからの猛抗議受け

2020.07.28

数々のクラブを率いてきたルチェスク監督(写真は2018年) [写真]=Getty Images

 ルーマニア人指揮官ミルチェア・ルチェスク氏が、ディナモ・キエフ(ウクライナ)の監督を退任する意向を表明した。27日、フランスメディア『AFP』のブカレスト支部が伝えた。

 現在74歳のルチェスク氏は、現役引退後の1978年から監督業をスタート。これまでにルーマニア代表やインテル、ベシクタシュなど様々なチームを率いてきた。2004年5月から2016年5月にかけて指揮したシャフタール時代の功績がよく知られ、同クラブでは8度のウクライナ・プレミアリーグ優勝や6度のウクライナ・カップ優勝を成し遂げた。2008-09シーズンには旧UEFAカップを制し、2015年には史上5人目となるチャンピオンズリーグで100試合を指揮した監督にもなった。

 ルチェスク氏はその後、ゼニトとトルコ代表を指揮し、2019年2月以降はフリーの状態が続いていた。そんななか、ディナモ・キエフは7月23日、1年の契約延長オプションが付帯した2年契約で同氏が新監督に就任することを発表した。

 しかし、ディナモのサポーターは宿敵シャフタールを長年に渡って指揮してきたルチェスク氏の監督就任に猛抗議。これを受け同氏は27日、ルーマニア紙『Gazeta Sporturilor』に対して「後悔とともに、私はディナモ・キエフとの仕事を諦めることを決断した。特に、ウルトラスのグループが生み出した敵対的な環境で働くことは不可能だ。私はウクライナのサッカーに戻りたかった。かつてあったような、(ディナモとシャフタール)の競争関係を取り戻すことを望んでいたんだ」とコメント。同クラブとの契約を解除する意向を明かした。

 ディナモ・キエフは現時点でルチェスク監督の辞任に関する公式声明を発表していない。また、同クラブのイーゴリ・スルキス会長はウクライナのメディアに対して「彼は明日、我々と合流する予定だ」とコメントし、同監督の辞任報道を否定している。

By サッカーキング編集部

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