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「たとえ片目でも…」昨年のクラブW杯出場唯一の日本人MFがクラファン設立

2020.06.11

悲劇は個人トレーニング中に訪れた… [写真]=Getty Images

 ニュージーランドのハミルトン・ワンダラーズに所属するMF松本光平が、“失明の危機”から競技への復帰を目指して、クラウドファンディングを設立した。

 31歳の松本は、オセアニアで異色のキャリアを歩んでいる。中学時代はセレッソ大阪ジュニアユースでMF山口蛍やFW柿谷曜一朗らと、高校時代はガンバ大阪ユースでFW宇佐美貴史、MF倉田秋らとともにプレー。高校卒業後はクラブワールドカップ出場を目指して単身海を渡り、ニュージーランドをはじめ、フィジー、バヌアツのクラブで経験を積んだ。

 昨年12月にはニューカレドニアのヤンゲン・スポールへレンタル移籍し、大会唯一となる日本人選手として念願のクラブW杯に出場。元バルセロナのシャビ率いるカタール王者のアル・サッドと対戦した。

 クラウドファンディングサイト『CAMPFIRE』内の「『 失明の危機 』を乗り越えて競技復帰を目指す」によると、悲劇は大会終了後、所属元であるハミルトン・ワンダラーズに復帰してから訪れたという。新型コロナウイルスの影響により、再開に向けて自宅で個人トレーニングを続けていたところ、トレーニング器具の金具が外れ、右目に直撃するという不慮の事故に見舞われた。

 しかし松本は、「たとえ片目でも再びクラブワールドカップの舞台に立ちたい」と、競技復帰のために必要になる治療費やトレーニング費用の支援を募った。

「どうにかこの試練を乗り越え、再びサッカーができるようになる事を信じて、今できることを懸命に取り組んでいけたらと思い、今回、競技復帰へ向けてのご支援を募るため、所属事務所 11aside(イレブンアサイド)や、その他にも多くの方々のご協力のもとクラウドファンディングを設立いたしました」

「今後は少しでも回復し、再びサッカーが出来るようになる事を信じて日本での治療に専念します。このような状況で絶対に不可能だと言われるかもしれませんが、クラブワールドカップに再び出場することを最大の目標に活動を続けていきます」

 日本で受けた手術は無事に成功したものの、経過観察のため、今後2週間は24時間すべてうつ伏せで過ごす必要があるようだ。松本の熱い気持ちに賛同した支援者はすでに600人以上に上り、支援総額は400万円を超えている。

By サッカーキング編集部

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