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FIFAらが海賊版放送局の取り締まりをサウジ政府に要請…カタールTV局の映像を不正利用

2019.08.01

FIFAがサウジアラビアの海賊版TV局『beoutQ』に関する声明を発表した [写真]=Getty Images

 FIFA(国際サッカー連盟)は31日、『サウジアラビアにおけるbeoutQの活動に関するFIFA、AFC(アジアサッカー連盟)、UEFA(欧州サッカー連盟)、ブンデスリーガ、リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、セリエAの共同声明』と題した声明文を公式サイトに掲載した。

『beoutQ』はサウジアラビアを拠点とする海賊版の有料放送局で、カタールのスポーツ専門局『beIN』のサッカー中継を違法配信している。2017年に両国が国交を断絶した直後にサービスを開始した模様で、放送時には独自のオンエアロゴを『beIN』のロゴに被せて放送している。同社は『beoutQ』がアラブサット衛星(サウジアラビアの通信衛星)からの信号を使った“サイマル放送”と呼ばれる技術で著作権侵害を行なっていると主張しているが、サウジアラビアのメディア庁はこれを否定していた。

 共同声明は以下の通り。

「さまざまなサッカー大会の権利保有者である私たちは、『beoutQ』として知られる海賊版放送会社による私たちの知的財産の継続的な盗難を最大限の強い言葉によって共同で非難し、サウジアラビア(以下KSA)の当局への支援を呼びかけました」

「2018年5月以来、私たちは共同で国際的な弁護士と協力してbeoutQに対する監視と証拠の収集を行ってきました。技術的な専門家が徹底的に分析した結果、『beoutQ』は特にKSAの顧客をターゲットにしており、少なくとも1つのKSAを拠点とする独自組織の機能を利用しています」

「過去15ヶ月間、私たちはKSAの9つの法律事務所と話をしました。それぞれの事務所は、(私たちの)代理として行動することを拒否したか、依頼受諾後に関与することを諦めました。残念ながら、私たちに代わって『beoutQ』に対して著作権侵害の申し立てる意思のある、または行動できる同国の弁護士を雇うことは不可能だという結論に達しました」

「KSAにおける『beoutQ』の海賊行為が衰えていないことを踏まえて、私たちは同国のメディア省及び政府が『beoutQ』に対して迅速かつ決定的なアクションを起こすよう要請します」

By サッカーキング編集部

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