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アルゼンチンで事件発生か 試合終了後、選手が女性副審に暴行と報道

2016.10.21

暴行を受けたと報じられているマリア・ロッコ副審(写真は2011年の女子W杯) [写真]=FIFA via Getty Images

 アルゼンチン4部リーグで、選手が副審に暴行を加える事件が発生したようだ。アルゼンチン紙『ラ・ナシオン』や同『オレ』ら複数メディアが報じている。

 暴行事件があったと報じられているのは、プリメーラC(4部相当)のアトレティコ・キルメスとデポルティーボ・メルロの一戦。ホームのアトレティコ・キルメスが2-1で競り勝ったのだが、試合終了直後にデポルティーボ・メルロの選手たちがホルヘ・ブロッキ主審に詰め寄った。判定への異議を唱える選手たちを抑えるため、仲裁に入ったのがマリア・ロッコ副審だった。

 報道によると、ロッコ副審はデポルティーボ・メルロの選手から暴行を受けたという。同副審は「試合が終わってロッカールームへと引き揚げる前に、メルロの複数の選手がホルヘ・ブロッキに抗議をしていたんです。私は(選手たちを)引き離しに向かいました。彼らは(アトレティコ・キルメスの)先制ゴールがハンドによるものだと主張していました。監督には落ち着くように言いました」と状況を説明。以下のように続けた。

「警察が来て、警護してくれた直後です。首に強い衝撃を感じました。振り返ると、背番号7の選手が立ち去るのが見えました。私は信じられませんでした。誰かが私を攻撃したことを信じられませんでした。私は『7番は暴力行為で退場になる』と言いました」

「しかし、誰も私に触れていないと言われました。ブロッキは私に『全てのことを見た。報告をするから』と言ったんです。落ち着くようにと」

『オレ』電子版には当時の様子を収めた映像も掲載されているものの、当該の行為をはっきりと確認することはできない。選手たちが審判団に詰め寄っており、混乱が生じていたことは間違いない。

“犯人”とされている「7番」の選手は、デポルティーボ・メルロのアルゼンチン人MFエマニュエル・フランシス。スペイン紙『アス』によると同選手はロッコ副審について「大げさに言う人間だ」と主張し、暴行を否定しているようだ。

 ロッコ副審は女性の審判員で、2008年の北京オリンピックや2011年のドイツ・ワールドカップ、2012年のロンドン・オリンピック、2015年のカナダ・ワールドカップなど、女子の国際大会にも参加してきた。

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