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マラドーナグッズ最強コレクターは日本にいた!? お宝秘蔵コレクションを拝見!

2016.07.12

自慢のコレクションを披露してくれた永井さん

 天才的なプレー、偉大な功績、破天荒なキャラクター…。アルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナは今なおサッカー界に大きな影響を及ぼし、母国ではその威光にあやかるためか、“マラドーナ教”なる宗教まであるほど。

 全世界に多くのファンを持ち、その熱狂ぶりから数多いる“マラドーナ・マニア”。その中でも世界有数のコレクション数を持つ人物が日本にもいるという情報が届いたため、大阪まで編集部が急行。ユニフォームやスパイク、マラドーナ関連グッズを多数保有する永井孝英さんに話を聞いた。

インタビュー=小松春生

マラドーナの歴代所属した全クラブのユニフォームを持つというラインナップの一部

まず、マラドーナを好きになったきっかけを教えてください。

 1982年に神戸で日本代表vsボカ・ジュニアーズの試合があり、父親に連れられて見に行きました。まだ3歳だったので、歓声が聞こえるくらいの感覚だったんですが、5歳になってから当時の映像を目にしたとき、はっきりとマラドーナのプレーが焼き付きました。野球好きの父ですら、マラドーナについて騒いでいたくらいだったので、「そんなにすごいのか!」と5歳ながらに思いました。

 小学校入学前から自分でプレーするようになり、マラドーナと『キャプテン翼』の影響を受けながら励みましたが、中学生くらいで「あんなマンガみたいなプレーはできない」と気づきました(笑)。マラドーナグッズを集めるきっかけになったのは大学時代で、元アルゼンチン代表のセルヒオ・バティスタ選手がPJMフューチャーズに在籍していた時、マネジメントを担当していた方とお会いする機会があり、その方にマラドーナのアルゼンチン代表のユニフォームをいただいたことが始まりでした。

 高校時代からとにかくマラドーナの映像を見たくて、イタリアにいる友人にビデオを送ってもらっていたんですが、収集熱が高まったのはそのユニフォームがきっかけです。雑誌もマラドーナの写真1枚が載っているだけで買い漁っていました。

そこまで惹きつけられたマラドーナの魅力は何でしょう?

 僕の中でサッカー=マラドーナだったので、「サッカーが好き」とはつまり「マラドーナが好き」だということです。他の選手はあまり深く知ろうとは思わなかったんです。インパクトが残らなかったと言いますか。言葉や理論の説明なしでスゴかったのはマラドーナだけでした。マラドーナのニュースがあれば、サッカーの試合を見ずに、そちらを見てしまうくらいです。

何点か思い入れのある品をご紹介いただけますか。

86年W杯のユニフォームを手に

 やはり一番は1986年メキシコW杯でのアルゼンチン代表のユニフォームで、マラドーナが実際に着用していたものです。コレクターの間では、「まず世に出てこない」と言われていますね。マラドーナと親しいアルゼンチンサッカー協会に在籍している僕の友人が持っていて、譲り受けたものです。

 マラドーナがW杯に初出場した1982年のスペイン大会も思い入れがあります。これはベルギー戦のものですね。1986年大会ももちろんそうですが、W杯でマラドーナが着用したユニフォームは、まず手に入らないこともあって、一人のコレクターとして思い入れも強いですね。

1984-85シーズンのナポリユニフォーム

 あとはナポリ時代ですね。1984-85シーズンのユニフォームは加入初年度なので、レアものです。イタリア人からたくさん譲ってくれとオファーがきますし、「いくらでも出す」と言う方もいますが、値段ではありません。当時、ナポリで用具係をやっていた人の息子さんに「家にたくさんマラドーナのユニフォームがあるぞ」と言われて、その流れでもらいました。

好きなことを通じて交友関係が広がると、さらにいろいろな方と出会うきっかけにもなります。

 そうですね。あとは海外の言葉を覚えることができました。昔は海外の友人との連絡手段がメールではなく手紙だったので、調べることも多かったですし、書くと覚えることもできました。あと、自分の中でのルールがありまして、同じマラドーナのグッズをコレクションしている人からは買ったり、もらったりはしません。高い値段で売ろうとしてきたり、本物かどうかの確証が取れないので。なので、マラドーナと交流のある元選手や協会関係者、マラドーナに近しい人から譲ってもらうことが基本です。

たくさんのアイテムをコレクションされていますが、今後はどうされますか?

 現役時代のマラドーナが好きだった世代の方には、今一度思い出してほしいです。あとは特に子どもたちですが、マラドーナの名前は知っているけれど、どんなプレーをしていたかは知らない世代にも、実際にマラドーナが着用していたものなどを通じて、どういった選手だったか興味を持ってもらいたいです。なので、展示会を開催したいですね。

 マラドーナ本人には、もちろん会いたいです。マラドーナに会った友人が「日本にこんなコレクターがいる」と本人に言ってくれたのですが、「俺の方が持っている」と言われたらしく。当たり前の話なんですけどね(笑)。でも、日本でマラドーナという存在を広めてくれようとしてくれていることには喜んでいると報告はしてもらいました。

永井さんにとってマラドーナとは?

「僕の人生のほとんどを支配した人」です。何かにこんなにもずっと支配されることがあるんだなと。マラドーナへの興味が尽きたことがこれまでないので、今後もずっと追いかけていくと思います。

永井さんマラドーナコレクション

渡欧前のボカ在籍時ユニフォーム(サイン入り)

プロ契約する前、幼少期にプレーしたセボジータスのユニとある大会のメダル

時代を感じさせるショート丈のパンツ

マラドーナと言えばプーマのスパイク

芝の汚れや空いている穴が使用感を増加させます

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