フィラデルフィア・ユニオンの監督を務めていたノワック氏(左) [写真]=Getty Images
MLS(メジャーリーグサッカー)のフィラデルフィア・ユニオンの元監督であるピーター・ノワック氏が、新人への尻叩きなどの暴力行為を理由に2012年に解雇されていたことが判明した。7日付のアメリカ紙『ニューヨークポスト』が伝えている。
2015年4月、裁判所はノワック氏を解雇したというクラブの判断を追認し、さらに同氏に40万ドル(約4700万円)の罰金を命じており、この度MLSの代理人とノワック氏の仲裁が成立した。
仲裁人のマーガレット・ブローガン氏は、「尻叩きによる新人いびりは許容できるものではない。尻叩きはしばしばサンダルで行われていた。彼(ノワック氏)の供述には恐怖さえ感じる。彼が手の痛みを鎮めるために氷のバケツに手をいれて冷やしていたという部分は特にそうだ。彼が若者の尻を強く叩いていたことは明白だ」と述べ、ノワック氏に対する重い処罰を正当だとみなしていた。
さらに、ブローガン氏は「ノワック氏は選手たちが脳しんとうを隠すような環境を作り出した。ノワック氏は脳しんとうの後遺症に苦しむ選手たちをけなしていたという記録がある」と語り、ノワック氏の指導態度を糾弾している。また、ノワック氏が選手たちに水分の補給なしで約16キロメートルを走らせたという告発にも言及している。
By サッカーキング編集部
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