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岩政大樹が今季でタイのクラブを退団「ノーと言うのは辛かった」

2014.10.27

 タイのBECテロ・サーサナFCに所属するDF 岩政大樹が27日に自身のブログ(http://ameblo.jp/daiki-iwamasa/)を更新し、今シーズンで退団することを明かした。

 岩政は退団の理由について「お話しするのはいつも難しいです。私の場合、何か一つの理由で決めることはなく、いろんなことが噛み合った結果として決断を下しているのに、限定して話してしまうとそればかりがクローズアップされてしまう」「それを覚悟で理由を挙げるとすれば」と前置きをした上で、「まずやはり家族の存在」と明かし、ホームシックではなく「敢えて言うなら、ファミリーシック」「二ヶ月に一度、それも数日だけ家族の顔を見てまた旅立つ生活は、私の人生の生き方として正解に思えませんでした」と綴った。

 また、来季もタイでプレーすることを当初は考えていたものの、「タイでは想像していた以上の成果と評価を得ることができました。32歳でそのような場所を見つけられたことは幸せなことですが、そこに残ることは私の中で挑戦という側面からは外れてしまうように感じました」と気持ちの変化があり、「サッカー選手であるうちは、常により難しいことに挑戦していこうというビジョンがあります。自分にとって目標にもなり得ないほど遠い夢だったサッカー選手という仕事は、最後まで自分を高めてくれる挑戦の舞台にするべきだと思っています」と、サッカーに対する自身の気持ちを曲げたくなかったとコメントした。

 タイという国、クラブについて不満は一切なく、「今ではこのクラブが好きになってしまったし、必要とされている中でノーを言うのは辛いものでした」と、退団が苦渋の決断であったことを伝え、「最後まで戦い続けることが私にできる最後のメッセージだと思っています」と、最後まで全力を尽くすことを誓っている。

 岩政は昨季、10年間在籍した鹿島を退団し、初の海外挑戦として今シーズンからテロ・サーサナでプレー。なお、退団後の去就については言及していない。

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