カメルーンで一部の群衆から金銭を要求される被害に遭ったチュポ・モティング [写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表DF内田篤人が所属するシャルケのカメルーン代表FWエリック・マキシム・チュポ・モティングが、10日にカメルーンで群衆に囲まれ金銭を要求される被害にあったことが明らかになった。11日付のドイツ紙『ビルト』が報じている。
カメルーン代表に選出されたチュポ・モティングは、カメルーンの首都ヤウンデで行われた、アフリカ・ネーションズカップ予選グループリーグ第2節コートジボワール戦に先発出場。53分に負傷交代を余儀なくされたが、4-1での勝利に貢献した。
試合後、チュポ・モティングは父親とともにチームが泊まるヤウンデ市内のホテルを出たところで、物乞いの集団に囲まれた。仕方なく同選手はいくらかのお金を配ることにしたが、これがトラブルを引き起こしてしまった。群衆の中でお金を受け取れなった約10名の若者グループが逆上。更なる金銭を要求しチュポ・モティングの車を包囲し、突如として事態は緊迫の状況に陥った。
しかしチュポ・モティングの父親が冷静に対応し、グループの首謀者と交渉した結果、同選手の父親が更なる金銭を支払うことで解放され事態は収拾することとなった。
打撲の治療のためシャルケに戻ったチュポ・モティングは、11日同紙のインタビューに応え「これはアフリカでの国際試合後に起こりうる問題だ。その時は確かに(若者たちは)熱くなっていたけれど、僕は本当に危険だとは感じなかったよ」と被害に遭いながらも命の危険には晒されなかったことを明かしている。