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オランダ、ロシアW杯のボイコット議論を先送りに…英紙報道

2014.07.24

ブラジル・ワールドカップで3位に入賞したオランダ代表 [写真]=FIFA via Getty Images

 オランダサッカー協会(KNVB)は、ウクライナ東部で17日に発生したマレーシア航空機撃墜事件を理由に、2018年に開催されるロシア・ワールドカップへの出場をボイコットするか否かの議論を、先送りすることを望んでいる。23日、イギリスメディア『ロイター』が報じた。

 今事件は、犠牲者の3分の2がオランダ人であったことから、オランダの世論調査では、「オランダが経済的損失を受けてでも、ロシアに対し強い制裁を求める」という声が集まっていた。

 しかし、これに対しKNVBは、オランダのルッテ首相が制定した「国民の追悼の日」(7月23日)の様子を見ながら、ボイコットを検討すべきかを判断したいと表明した。

「オランダは先日のブラジル・ワールドカップで3位入賞を果たしましたが、国民の幸福ムードは、事件の衝撃、悲しみ、怒りに変わってしまいました。ロシアでワールドカップを開催することは、オランダのサッカー愛好者や親近者に、様々な感情を掻き立てるということが十分予想されます。しかし今は、我々の非常に大きな損失を解決することが最優先です。事件の調査が完了した後で、ワールドカップについて議論することが適切であると考えます」

 今事件を巡っては、オランダ以外にドイツやイギリス、スウェーデンなどの政治家たちが、FIFA(国際サッカー連盟)に対し、ロシアW杯の代替地開催を提案している。

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