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ヴェンゲル氏が代表ウィークの見直し案に言及「予選は年2回、各シーズン後に主要大会を」

2021.09.03

ヴェンゲル氏が代表ウィークの見直し計画に再度言及 [写真]=Getty Images

 かつて名古屋グランパスやアーセナルなどを率いたアーセン・ヴェンゲル氏が、新たな代表ウィークのプランについてコメントした。3日、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』が伝えた。

 ヴェンゲル氏は2019年11月から国際サッカー連盟(FIFA)の国際サッカー発展部門の責任者を務めており、現在は代表カレンダーの大幅な見直し計画を主導している。以前には、FIFAワールドカップとEUROやコパ・アメリカなど主要大会を2年に1回開催し、W杯と大陸大会を毎年交互に行うプランを提示。また、現在5回(9月、10月、11月、3月、6月)に分かれている代表ウィーク数の削減案も示していた。

 今回フランス紙『レキップ』のインタビューに応じたヴェンゲル氏は、「国際サッカーに革命を起こすために何カ月も働いている」と計画実現に向けて尽力していることをアピール。「2024年までの日程は以前から決まっていて変更されないが、それ以降は変更する機会がある。より多くの大会を開催することで、サッカーの質を向上させるが目的だ」と語り、プランについて次のように説明した。

「代表ウィークの回数は減るが、1回あたりの期間は長くなるだろう。まず、予選を10月と3月の年2回に分けて開催するというのが大きなアイデアだ。その方がクラブにとっては分かりやすく、代表チームにとっては問題が少ない。その後は原理上、各シーズンの終わりにW杯やEUROなどの主要な大会を開催することが可能になるはずだ」

「例えば欧州予選は10試合の代わりに、1組4チームの場合は6試合になる。現在、欧州予選は55カ国によって24試合行われているが、予選の熱狂的なファンはほとんどいない。サッカーファンは予選が1年半も続くことを望んでおらず、4〜5週間に集中させればいい。クラブにとっても得るものは大きい」

 毎年のように大きな大会が開催されるのは、FIFAがより多くの収入を得るためではないか?との疑問に対しては、「そうではない」とヴェンゲル氏。「試合数は増えないし、選手が代表チームに招集される回数も減るだろう。これは、サッカーの質と大会の質を向上させるためのものだ。特に、FIFAは資金を再分配しているので、金銭的な意図はない。だから、選手はこれ以上働かなくてもいいし、W杯やEUROの決勝が終わるたびに、25日程度の強制的な休息期間が設けられることになるだろう」と、選手の負担を減らす意図もあるとしている。

 ヴェンゲル氏はまた、「166カ国がこの可能性を検討したいと申し出ている」とコメント。「それに、選手たちはおおむね賛成している。ロナウド、カカ、ハビエル・マスチェラーノ、ガリー・リネカーも賛成している。説明するまで、最初は肯定的に受け取られないアイデアなんだ」と、元選手たちからもプランが好意的に捉えられていることを強調した。

By サッカーキング編集部

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