ポーランド代表のエース・レヴァンドフスキ [写真]=PressFocus/MB Media/Getty Images
2018 FIFAワールドカップロシアで日本代表が対戦するポーランド代表には、バイエルンで活躍するFWロベルト・レヴァンドフスキがいる。27日に行われた韓国代表との親善試合でも、32分に先制点を奪い勝利に貢献した。間違いなく日本代表にとって脅威となるレヴァンドフスキの凄さを、3つの焦点に絞って紹介する。
■代表でもクラブでも変わらない決定力
2010-11シーズンに加入したドルトムントで、ブンデスリーガ131試合74ゴールをマークし、エースとして君臨した。さらに、ライバルクラブであるバイエルンに加入してからも決定力が衰えることはなく、14-15シーズンからここまで、88試合70ゴールとハイペースで得点を量産している。
また、類い稀な得点力はポーランド代表でも発揮されている。W杯欧州予選では6試合9ゴールを挙げただけでなく、ポーランド代表通算得点記録を上回る51ゴールをマーク。どのチームにも対応できるストライカーであることを証明した。
■勝負強さ
ゴールを量産するストライカーは、世界中に数多くいるかもしれないが、試合を決定づける“勝負強さ”を兼ね備えたFWはなかなかいない。レヴァンドフスキはその点においても優れている。
欧州トップリーグの成績で見ると、ドルトムント時代から数えて、公式戦で決勝点を奪ったのは合計42回。レヴァンドフスキと同じ29歳で、現在アトレティコ・マドリードで活躍しているスペイン代表FWジエゴ・コスタが奪った決勝点は、10-11シーズンから数えて合計34回である。彼の勝負強さは印象のみならず、データとしても表れた。
■多彩な得点パターン
どこからでもゴールを奪えることが、一番の強みかもしれない。クロスに合わせるヘディングとボレーシュート、ペナルティエリア外からのミドルシュート、裏へ抜け出してからのワンタッチシュート。どれをとっても一級品で、ゴール前だけでなく、どこにいても注意を払わないといけない存在だ。
上記の特徴を一言にまとめると、「勝負強さを携えた、どこからでもゴールを奪える世界屈指のストライカー」ということになる。彼を止めなければ、日本代表の“勝ち点3”は厳しいものになる。