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日本撃破のアジア杯は「過去」 悲願のW杯を目指すUAE監督「夢のために戦う」

2016.09.01

日本戦の前日会見に出席したUAEのマハディ・アリ・ハッサン監督 [写真]=JFA

「我々は夢のために戦う。長い間育んできた大きな夢を逃しはしない」。1990年のイタリア大会以来、2度目のワールドカップ出場を目指すUAE(アラブ首長国連邦)代表のマハディ・アリ・ハッサン監督が、2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア最終予選初戦で日本撃破に意気込んだ。

 UAE代表は9月1日に行われる日本代表との初戦前日に、試合会場の埼玉スタジアム2002で公式練習を実施。その後、マハディ・アリ・ハッサン監督が公式会見に出席した。

 日本には2015年1月のアジアカップ準々決勝でPK戦の末に勝利したUAE。今回が日本と3度目の対戦だという指揮官は、自ら導いたアジア杯での勝利を「過去に何があろうと、過去のこと」と断言し、「あれから1年8カ月が経ち、多くのことが変わってきている。我々は過去を気にすることはなく、前を向いている」と新たな決意で日本戦に臨む。

「明日の試合はビッグマッチです。両チームにとってエキサイティングな試合になる。よいフットボールと、よい試合ができたらいいと思う。両チームにとって、とてもタフな試合になるだろう」

 2009年のU-20ワールドカップでベスト8入りした“黄金世代”が多く名を連ねるUAEだが、28年ぶりW杯出場への思いは一際強い。「今回の2018W杯が多くの選手にとってラストチャンスとなるかもしれません。2022年はチャンスが少ないかもしれないので、選手は諦めないだろう。我々は夢のために戦う。長い間育んできた大きな夢を逃すことはない」と指揮官も悲願達成へ語気を強めた。

 その本気度は準備の段階から表れている。UAEは9月に開幕する国内リーグのプレシーズンを利用し、代表チームで約2カ月間のキャンプを実施。中国やスペインでもトレーニングを積んだという。試合2日前に全24選手が揃った日本に対し、準備の差でアドバンテージがあるだけに、「いいスタートを切れると、最終予選で勢いがつくし、いいスピリットを保つモチベーションになる。いい結果を出して、今後の試合に向けて勢いをつけたいと思う」と好スタートを目指す。

 初戦で立ちはだかる日本については、「日本人選手はヨーロッパで多くプレーしており、いいアドバンテージになる。強いチーム、レベルの高いリーグで戦っている。欧州はタイトなスケジュールだが、選手にとっていいプレーをする上でメリットだろう」とヨーロッパで経験を積む海外組を警戒。

 それでも、「明日の試合にベストを尽くすだけ」というマハディ・アリ・ハッサン監督は、「私のチームで最も重要なのは全員だ。誰かひとりの選手が重要というわけではない。何人かの選手は特にいいパフォーマンスを見せているかもしれないが、それは他の選手のサポートがあってこそだ。ベンチの選手も毎日練習を一緒にしているからね」とチーム一丸で日本撃破を狙う。

 運命の最終予選初戦は、埼玉スタジアム2002にて本日9月1日の19時35分にキックオフ予定。試合はテレビ朝日系列、NHK-BS1にて全国生中継される。

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