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ベッケンバウアー、W杯決勝の展望を語る「優勝はドイツのもの」

2014.07.12

W杯決勝について語るベッケンバウアー氏 [写真]=Bongarts/Getty Images

 選手として、また監督として、ワールドカップ優勝の経験を持つバイエルンの名誉会長であるフランツ・ベッケンバウアー氏が、ドイツサッカー連盟のインタビューに答えた。11日、同連盟公式ホームページが伝えた。

 同氏はドイツ代表監督だった1986年メキシコ大会と1990年イタリア大会で、2大会連続の決勝進出を果たしているが、その2度の対戦相手は共に、今大会決勝で当たるアルゼンチンだった。
 
 13日におこなわれるブラジル・ワールドカップ決勝の展望について、ベッケンバウアー氏は以下のように話している。

「今大会のアルゼンチンは守備への意識が非常に強く、彼らが準決勝のブラジル代表と同じようなミスをするとは考えにくい。そして前線にはゴンサロ・イグアインリオネル・メッシがいる。しかしドイツ代表のほうが有利だろうね。我々は1日多く休んでいるし、しかもアルゼンチンはPK戦にまでもつれこんでいる。それにブラジルの観衆がアルゼンチンを応援することはないだろう。マラカナン競技場で我々はホームのようにプレーすることができるだろうね。いずれにしても、優勝はドイツのものだ」

 また、ここまでどの選手に最も驚いているかというインタビュアーの質問に対し、同氏は以下のように答えた。

「私が最も感銘を受けているのは、過去に全く経験がない左サイドバックでプレーをする人間…そう、ベネディクト・ヘヴェデスだ。不慣れなポジションながら時にワールドクラスな働きを見せ、今大会を終えようとしている。彼の活躍こそ私の中で最大の驚きだね。他にはミロスラフ・クローゼだ。彼は大会の通算得点記録を更新し、そして真のスポーツマンだよ」

 ウルグアイ代表FWルイス・スアレスのかみつき、ブラジル代表FWネイマールの脊椎骨折などのネガティブな事件も起こったブラジル・ワールドカップ。しかしベッケンバウアー氏は、それらを差し引いても、同W杯が世界のサッカーファンを魅了したことを信じて疑わない。

「個人的には今大会ここまでにも非常に多くの素晴らしい試合を見てきた。緊張感があり、質の高いプレーが多かった。人々はとても満足していることだろうね」

 ドイツ代表は、13日に行われる決勝で、アルゼンチン代表と対戦する。

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