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D・コスタ負傷はスペイン指揮官のジレンマ…ボリビア戦はゼロトップか

2014.05.27

26日からブラジルW杯に向けた合宿に入ったスペイン代表 [写真]=Getty Images

 30日のボリビア代表との国際親善試合に挑むスペイン代表が、26日からトレーニングを始めた。招集された19名はマドリードにあるスペインサッカー協会施設、ラス・ロサスに集まった。19名の中には24日にチャンピオンズリーグ決勝を戦ったレアル・マドリードアトレティコ・マドリードの選手は招集されていない。

 トレーニング初日の唯一目立ったことは、行われた紅白戦でビセンテ・デル・ボスケ監督が、セスク・ファブレガスをフォワードにして、ゼロトップの布陣でゲームを進めていたチームがあったことだ。セスク、ペドロ・ロドリゲス、ダビド・シルバの3人は同じチームでプレー。FWのフェルナンド・トーレスとジェラール・デウロフェウはもう一方のチームに配置されていた。

 また紅白戦でセスクがいたチームのディフェンスラインはセサル・アスピリクエタ、ジェラール・ピケ、ラウール・アルビオル、アルベルト・モレーノの4人が並んだ。

 本大会に出場できる23名のメンバーについて、大きな焦点となっているのが、アトレティコ・マドリード所属のFWジエゴ・コスタだ。

 ジエゴ・コスタはCL決勝の前半10分で負傷交代。翌日の検査で肉離れが再発し、プレーできるまでに15日間が必要と診断された。スペインは6月14日にワールドカップ初戦のオランダ戦が控えており、ジエゴ・コスタの復帰のタイミングは初戦の直前となる。コンディションが万全ではない選手は招集しないとデル・ボスケ監督は語っていた。

 しかし、アトレティコ・マドリードをリーガ制覇に導いたブラジル出身フォワードの破壊力、個性は他国に研究しつくされたスペインにとって大きなプラスアルファをもたらすと多くのスペイン人が思っている。デル・ボスケ監督は26日に「ジエゴ・コスタの招集は最後の時に決断することになる」と話しており、6月2日の登録期限ギリギリまで彼の状態を見極めてから決めることを示唆している。

 大きなジレンマをデル・ボスケは抱えている。

 ワントップのポジションをジエゴ・コスタと争うであろうトーレスは「ジエゴ・コスタ? どの選手とも競争は受け入れる。いつもスペイン代表ではポジションを争ってきた。(ロベルト)ソルダード、(アルバロ)ネグレド、(ダビド)ビジャ。これはボリビア戦の招集メンバーだけど、ワールドカップのメンバーにも入れたらいいなと思っている」とトレーニング初日にコメントを残している。

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