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前線駒不足の中、クルーゼがドイツ代表外れたのは規律違反?

2014.05.20

ドイツ代表候補30名のリストにも入らなかったクルーゼ [写真]=Bongarts/Getty Images

 今シーズン、ブンデスリーガでスコアラーポイント(※ゴールとアシストを共に1ポイントとして計算した数値)が最も高かったドイツ人選手は、ドルトムント所属の同国代表にもノミネートされているMFマルコ・ロイスで30得点に絡んだ(得点16、アシスト14)。では、2番目は誰だろうか?

 答えはボルシアMG所属のFWマックス・クルーゼ。25歳という年齢ながら昨年ドイツ代表初キャップを刻んだ遅咲きのプレーヤーで、今シーズンはリーグ戦で12ゴール12アシストという立派な成績を残した男だ。

 フィオレンティーナ所属のFWマリオ・ゴメスがメンバーから外れ、またラツィオ所属のFWミロスラフ・クローゼも負傷の影響から本調子ではないように、ドイツ代表は前線の駒数に不安が残っている。そうした事情がありながら、ワントップでのプレーを得意としているクルーゼが30名の候補メンバーにすら選出されなかったことについて、ドイツメディアの間で大きな疑問として残っていた。

 しかし先日、専門誌『スポーツビルト』が報じた内容によると、昨年11月の親善試合イングランド戦がおこなわれた際に、ドイツ代表が宿泊していた高級ホテル『コリンシア』へ女性を招き入れたことが原因のようだ。

 その後、代表スタッフによりその女性はホテルから追い出されたが、規律維持に厳しいと言われるヨアヒム・レーヴ監督の怒りを買ったことは想像に難くない。例えそれが身内であれ、女性とホテルで会うことを同監督は断固禁じているほどだからだ。

 クルーゼ本人は同誌に対し「そのようなことはなかった」と話しているが、同様の質問をされたレーヴは「代表に選ばなかった選手については、話すことはない」と、否定も肯定もしなかったとされる。

 数週間前、ドイツサッカー連盟(DFB)はブラジル・ワールドカップ用に同国代表の紹介ビデオを作成しているが、これにクルーゼは出演しており、また先日、代表のメディカルチェックを受けたとの情報もある。もし、先述のように昨年11月の規律違反が原因で落選したのならば、クルーゼとDFBが取った最近の行動には、少なからず矛盾が出てくるというもの。

 彼の所属クラブ、ボルシアMGの副会長ライナー・ボーンホフ氏が「個人的には、非常に、非常に奇妙な話だと思う」と話すのも無理はない。

 いずれにしても、現在25歳のクルーゼはまだ4年後のW杯も十分狙える。それまでにプレー面でも精神面でも更なる成長を遂げ、次世代のドイツ代表エースとして活躍してほしいものだ。

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