ブラジルのスポーツ大臣を務めるアルド・レベロ氏 [写真]=FIFA via Getty Images
ブラジルのスポーツ大臣を務めるアルド・レベロ氏は、6月に開催されるブラジル・ワールドカップを前に、同国内の治安問題について深刻化を否認した。しかし同氏の発言はイングランド代表に対して挑発的な発言をする結果となった。イギリス紙『タイムズ』が伝えている。
ブラジルの治安問題は、実際に深刻化しており、先月もイングランド代表チームのホテルが近くにある、リオデジャネイロのコパカバーナ・ビーチ周辺で暴動が勃発。また、イングランド代表が初戦を行うマナウスも治安問題を抱えている。このことに対しレベロ氏は以下のように反論している。
「イングランドはマナウスで、イラクやアフガニスタンで多くの若い兵士を失ったぐらいの、危険な目には遭わないと思う」
また、イングランド代表のロイ・ホジソン監督は、体力を奪うような暑さを伴うアマゾンにある、マナウスを試合会場として使うのを避けたかったと認めていることに対し、レベロ氏は「イングランドは植民地時代やイラク戦争で、暑い所には慣れているはずだ」とコメント。この過激な発言に対して国内外から批判の声が上がっている。
イングランド代表は、ワールドカップでグループDに属しており、6月15日にマナウスでイタリア戦、20日にサンパウロでウルグアイ戦、25日にベロオリゾンテでコスタリカ戦を行う。