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古巣への敬意に欠ける? ネイマールがサントスへ祝辞を送らなかった理由とは

2017.04.18

サントスの記念日に祝辞を送らなかったネイマール [写真]=NurPhoto via Getty Images

 14日に、カズこと元日本代表FW三浦知良も所属したブラジルの名門サントスが、今年で105周年を迎えた。これを受けて、ブラジル代表MFジエゴを初め、元ブラジル代表MFエラーノ氏、元ブラジル代表FWリカルド・オリベイラ、ブラジル代表FWガブリエウ・バルボーザ、U-23ブラジル代表DFゼッカ、U-23同国代表MFヴィトール・ブエノなど、サントスとゆかりのある多くの選手らが祝福のメッセージを届けた。だが、そこにブラジル代表FWネイマールの名前がなかったことが物議を醸した。

 サントスの下部組織出身であるネイマールは、2009-10シーズンから4年間サントスで活躍し、コパ・リベルタドーレスの優勝メンバーとなったり、クラブワールドカップで来日したこともある。2013年からはバルセロナに活躍の場を移しているが、サンチスタ(サントスのサポーター)にとってネイマールは今もなお、アイドルのような存在として人気を博している。

 そんなネイマールが、サントスの105周年に際しては、何の祝辞も寄せなかった。このことについてネイマールが当初「私にはサントスに祝辞を述べる義務はない。誰もが望んでいる物事を行う義務が自分にはないから」と回答すると、議論に発展。一部では「自分を育ててくれたクラブに対して感謝や敬意もないのか」という厳しい意見も散見された。一方で、“サッカーの王様”こと元ブラジル代表FWペレ氏が発信した「私がサントスの歴史の一部であることを光栄に思う」というメッセージも比較対象にされて、ネイマールに対しては辛辣な意見が多く挙がったようだ。

 すると、自分の意図が誤解されたことにショックを受けたネイマールは、改めてサントスの105周年に祝辞を送らなかった理由を説明。ネイマールはサントスの105周年について、なぜノーコメントだったのか。

「自分の発言について補足させてほしい。私はサントスを心から愛しているし、家族全員がサントスに感謝している。私のサッカー人生においてサントスにいたことは誇りだよ。でも、それでも105周年の祝辞を送る義務はないとする考えは変わらない。自分の移籍について訴訟を起こしてきたチームでもあるから。いろいろあったことが影響していて、自分としても複雑なんだ」

 上記の説明に基づくと、2015年に6カ月間の活動停止を求める訴訟を起こされた出来事や、バルサへの移籍に関する契約不正で投資会社に告訴された出来事などが、サントスに祝辞を送らない一因となっているとも汲み取れるが……。

(記事提供/Cartao Amarelo)

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