2019.08.20

闘いの続きは指導者で…引退後、監督に転身した“アラフォー”のレジェンドたち

[写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 プレミアリーグやリーガ・エスパニョーラなど、欧州主要リーグの新シーズンが開幕した。近年は20歳前後の選手たちの台頭が著しいが、ベンチに目を向けても世代交代は進んでいる。

 マッシミリアーノ・アッレグリ(52歳)、ジョゼ・モウリーニョ(56歳)、ルチアーノ・スパレッティ(60歳)ら、監督としては働き盛りにあるはずの名将たちがまさかのフリー。一方で、ジョゼップ・グアルディオラ(48歳)、マウリシオ・ポチェッティーノ(47歳)、ジネディーヌ・ジダン(47歳)ら、トップクラブを率いるのは選手としても一流だった40代そこそこの監督たち、という状況はもはや珍しいものではなくなった。

 もちろん、「名選手、名監督にあらず」という言葉が存在するように、往年のレジェンドが指導者として失敗するケースは後を絶たない。だが、“元”名選手が監督としてもトップ・オブ・トップに上り詰める可能性は以前よりも広がったと思われる。

 そこで今回は、指導者へ転身を果たし、“第2のグアルディオラ”、“第2のジダン”を目指すアラフォーのレジェンドたちを11名ピックアップ。果たして、激しい出世競争を勝ち抜くのは誰なのか――。

写真=ゲッティイメージズ

フランク・ランパード


生年月日:1978年6月20日(41歳)
国籍:イングランド
指揮チーム:チェルシー(イングランド)

チェルシーで歴代最多の公式戦211ゴールを記録し、プレミアリーグやチャンピオンズリーグなど数多くの栄光をもたらしたクラブレジェンド。監督デビューとなった昨シーズンはイングランド2部のダービー・カウンティを昇格プレーオフへ導くなど、強烈なインパクトを残した。古巣凱旋となった今シーズンはチームにタイトルをもたらすことができるのか、その手腕に注目が集まる。

スティーヴン・ジェラード


生年月日:1980年5月30日(39歳)
国籍:イングランド
指揮チーム:レンジャーズ(スコットランド)

ランパードと共にイングランド代表の中盤を支えたジェラードは、2016年に現役を引退し、指導者の道へ。2017年7月から古巣リヴァプールのU-18チームを指揮した後、2018年7月からスコットランドのレンジャーズで監督を務めている。昨年12月には、最大のライバルクラブであるセルティック相手にリーグ戦では6年ぶりとなる勝利を挙げるなど、早くも名将の片りんを見せつつある。

シャビ・エルナンデス


生年月日:1980年1月25日(39歳)
国籍:スペイン
指揮チーム:アル・サッド(カタール)

2015年からアル・サッドでプレーしていたシャビは昨シーズン限りで現役を退くと、同クラブの監督に就任した。活動の場は中東だが、目指すのは古巣バルセロナで慣れ親しんできたポゼッションサッカー。AFCチャンピオンズリーグでは準々決勝に勝ち進んでおり、“アジア版ティキ・タカ”で悲願の頂点をめざす。

ラウール・ゴンサレス


生年月日:1977年6月27日(42歳)
国籍:スペイン
指揮チーム:レアル・マドリード・カスティージャ(スペイン3部)

昨シーズン、レアル・マドリードのU-15やU-18チームを指揮し、今年7月からBチームにあたるカスティージャの監督に内部昇格。自身もレアルのユースで育ったラウールは、「マドリディスモ(レアル・マドリー主義)を植えつけたい」と若い選手たちの指導に意欲を見せている。背番号「7」を託された日本代表MF久保建英がレジェンドから何を学ぶのか要注目だ。

パトリック・ヴィエラ


生年月日:1976年6月23日(43歳)
国籍:フランス
指揮チーム:ニース(フランス)

アーセナルで数々のタイトルを獲得したヴィエラは、2013年にマンチェスター・Cの下部組織で監督業をスタート。その後、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のニューヨーク・シティFCの監督を経て、2018年7月からニースの指揮を執っている。今夏には日本代表FW武藤嘉紀が所属するニューカッスルの監督に就任すると報じられたこともあったが、今シーズンも引き続きリーグ・アンで研さんを積むこととなった。

ファビオ・カンナヴァーロ


生年月日:1973年9月13日(45歳)
国籍:イタリア
指揮チーム:広州恒大(中国)

2006年のバロンドール受賞歴を持つカンナバーロは、2014年11月に中国スーパーリーグの広州恒大の監督に就任。2015年に退任し、サウジアラビアのアル・ナスルや天津権健(現・天津天海)を率いたあと、2017年11月から再び広州恒大の指揮を執っている。今年3月には中国代表監督を兼任することが発表されたが、「家族と過ごす時間が無くなってしまった」として、就任からわずか1カ月半で辞任。広州恒大での指導に専念することとなった。

アレッサンドロ・ネスタ


生年月日:1976年3月19日(43歳)
国籍:イタリア
指揮チーム:フロジノーネ(イタリア2部)

カンナバーロと共に2006 FIFAワールドカップ ドイツで優勝を果たしたネスタは、アメリカで監督キャリアをスタート。ミランでチームメイトだった元イタリア代表DFパオロ・マルディーニが共同オーナーを務めるマイアミFCで、2015年から指揮官を務めた。リーグ優勝など確かな実績を残すと、昨年5月に母国復帰。1シーズン強にわたってセリエBのペルージャを率いたが、2年連続で昇格プレーオフ敗退を喫して退任が決まった。今シーズンからフロジノーネの監督就任が決定。セリエA昇格に向けて“3度目の正直”となるか。

シャビ・アロンソ


生年月日:1981年11月25日(37歳)
国籍:スペイン
指揮チーム:レアル・ソシエダB(スペイン3部)

2017年にバイエルンで現役生活の幕を下ろしたあと、ラウールやシャビらと同時期に指導者ライセンスを取得。昨シーズンは古巣レアル・マドリードの下部組織であるインファンティルAを率いてリーグ無敗優勝を達成するなど、早くも結果を残した。そして今夏、内部昇格のオファーを断り、故郷のクラブであるレアル・ソシエダに復帰。レアル・マドリード・カスティージャとは別のグループだが、スペイン3部を舞台に“指導者2年目”のシーズンに挑む。

ビクトル・バルデス


生年月日:1982年1月14日(37歳)
国籍:スペイン
指揮チーム:バルセロナU-19(スペイン)

ジョゼップ・グアルディオラが率いるバルセロナで正守護神を務めたバルデスも、指導者の道を選んだ一人だ。昨年夏、マドリード市内の地域クラブ、モラタラスのU-19で監督を務めると、今夏には古巣バルセロナ復帰が決定。同じU-19世代の選手たちの指導を任されている。トップチームの監督を務めることを目標としつつも「一歩一歩進むことが大事」と語っており、まずは監督としての経験値を高めることを念頭に置いているようだ。

マルク・ファン・ボメル


生年月日:1977年4月22日(42歳)
国籍:オランダ
指揮チーム:PSV(オランダ)

2013年にPSVで引退したファン・ボメルは、2014年1月に同クラブのU-17監督に就任。その後、現役時代の恩師であり、義父でもあるベルト・ファン・マルバイク氏のもと、サウジアラビア代表とオーストラリア代表でアシスタントコーチを務め、オーストラリア代表では2018 FIFAワールドカップ ロシアにも参加した。同W杯終了後にはPSVの監督に就任することが決定。トップチームでの指揮1年目となった昨シーズンは、エールディヴィジを2位で終えた。

フィル・ネヴィル


生年月日:1977年1月21日(42歳)
国籍:イングランド
指揮チーム:イングランド女子代表

現役時代にマンチェスター・Uやエヴァートンで活躍したフィル・ネヴィルは、2013年の引退後、マンチェスター・Uやバレンシアでアシスタントコーチを歴任。昨年1月には自身初の監督職としてイングランド女子代表指揮官に任命された。今夏に行われたFIFA 女子ワールドカップ フランス 2019では、グループステージで“なでしこジャパン”を破るなど快進撃を見せ、2大会連続のベスト4入りを達成。東京オリンピック出場権を獲得し、来年は特別に結成されるイギリス女子代表の監督として来日する予定だ。

(記事/Footmedia)

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