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【コラム】ドンナルンマに続け…芽吹きを迎えたイタリア期待の”99年組”たち

2017.03.01

2月12日にセリエAデビューしたピナモンティ [写真]=Inter via Getty Images

 ミランの正GKとしてその地位を確保したジャンルイジ・ドンナルンマが2月25日に18歳の誕生日を迎えた。翌26日のセリエA第26節のサッスオーロ戦では勝利で自身の誕生日を祝った。イタリア代表にも選出されており、ジャンルイジ・ブッフォン(ユヴェントス)の後を継ぐアッズーリの正GKとして期待されている。

 さて、イタリアにはこのドンナルンマ以外にも99年組と呼ばれる1999年生まれの若手選手たちが少しずつ芽を出し始めている。そんな期待の若手を何名か紹介したい。

 2月12日のエンポリ戦の80分にサン・シーロでセリエAデビューを果たしたのが、FWアンドレア・ピナモンティ(インテル)だ。北イタリアのトレンティーノ州出身で、5月19日に18歳になる。すでにステファノ・ピオリ監督の下、トップチームとともにトレーニングを積んでいる。若手の登竜門と言われるヴィアレッジョの大会では7得点を決めて注目を浴びた。5月のバースデーにはクラブと正式にプロ契約を結ぶ準備が進んでいるという。

 続いては今シーズンのセリエAで4位と大健闘しているアタランタから。もともと下部組織には高い定評があるアタランタでは、本拠地ベルガモ生まれのMFフィリッポ・メレゴーニが1月22日のサンプドリア戦でセリエAデビューした。メレゴーニは2月18日生まれのためまだ17歳。同じ試合で先発したDFアレッサンドロ・バストーニも4月13日で18歳になる。ジャンピエロ・ガスベリーニ監督はシーズン前に「肩書は関係ない。いいプレーヤーなら起用する」と話しており、その言葉を実行している。

 この他にも、U-18イタリア代表でピナモンティと組んでプレーした攻撃的MFジャンルカ・スカマッカ(サッスオーロ)も1999年1月1日生まれの99年組で、ローマからPSVを経てサッスオーロ入り。プリマヴェーラ(ユース)で練習しながらトップチームでお呼びがかかるのを待っている。

 大物買いばかりで若い選手の育成がなかなかうまくいっていないという批判も多いイタリアサッカー界。将来を担うこれらの選手を指導者たちが順調に育てていってくれることを願ってやまない。

文=赤星敬子

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