開幕戦以来の先発出場を果たした長友佑都 [写真]=Inter via Getty Images
セリエA第10節が26日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルとトリノが対戦した。長友は左サイドバックで2試合連続の先発出場を果たしている。
インテルは直近の公式戦5試合で1勝4敗と絶不調。リーグ戦では3連敗中で14位に沈んでいる。この試合に結果によっては、フランク・デ・ブール監督が解任される可能性もあり、勝負の試合となる。
最初にチャンスを作ったのはインテル。12分、エリア手前左でボールを持ったエデルがクロスを入れると、ファーサイドのアントニオ・カンドレーヴァが右足でダイレクトボレーシュート。しかし、ここは惜しくも右のサイドネットに外れてしまった。
両チームともになかなか決定機を作れない時間が続いたが、35分にインテルが均衡を破る。エリア手前でカンドレーヴァがエベル・バネガからパスを受けると、タイミングを見計らってマウロ・イカルディへスルーパスを送る。ボールはやや長くなったが、飛び出したGKジョー・ハートが弾いたボールがイカルディに当ってゴール左に吸い込まれた。インテルはややラッキーな形で先制に成功。ハートとしては痛恨のプレーとなってしまった。
続く42分、相手DFの裏に抜け出したイカルディがエリア手前左から右足シュートを狙ったが、ここは枠の左へ外れてしまった。このまま1-0でインテルがリードしてハーフタイムを迎える。
後半立ち上がりの49分、再びインテルが相手ゴールに迫る。右サイドのクリスティアン・アンサルディからパスを受けたマルセロ・ブロゾヴィッチがコントロールしたシュートを狙ったが、ここは惜しくも枠の左へ外れてしまった。
徐々にトリノが攻勢に出ると、63分にスコアが動く。GKハートが前線にロングフィードを送ると、マキシ・ロペスが前線で競り合い、ボールがこぼれる。これに反応したアンサルディとジェイソン・ムリージョが味方同士でぶつかってしまい、これを拾ったアンドレア・べロッティが右足で強烈なシュートを狙う。これがGKサミール・ハンダノヴィッチの手を弾きながらゴール右に決まり、トリノが同点に追いついた。
直後の66分、右サイドのカンドレーヴァが上げたクロスを、ファーサイドのイカルディが頭で折り返し、最後はフリーのブロゾヴィッチがシュート。しかし、ボールは力なく相手DFにクリアされてしまい、この決定機を決めきれなかった。
なんとか勝ち越したいインテル。88分、右サイドのカンドレーヴァがクロスを上げると、これは合わずに逆サイドに流れる。長友が拾い、途中出場のロドリゴ・パラシオに預けると、中央のイカルディへパスを入れる。するとイカルディが相手DFを背負いながら強引に右足シュート。これがゴール右上に決まり、インテルが再びリードを奪った。
試合はこのまま2-1で終了。インテルにとっては5試合ぶりのリーグ戦白星。ひとまずデ・ブール監督の解任は免れたようだ。なお、長友は開幕戦以来のフル出場を果たしている。
次節、インテルはサンプドリアと、トリノはウディネーゼとそれぞれ敵地で対戦する。
【得点者】
1-0 35分 マウロ・イカルディ(インテル)
1-1 63分 アンドレア・べロッティ(トリノ)
2-1 88分 マウロ・イカルディ(インテル)
By サッカーキング編集部
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