23歳にしてインテルの主将を務めるイカルディ [写真]=Inter via Getty Images
日本代表DF長友佑都が所属するインテルの主将、アルゼンチン代表FWマウロ・イカルディにサポーターから批判の声が強まっている。イタリアメディア『スカイ』が16日に報じた。
インテルは16日に行われたセリエA第8節でカリアリをホームに迎えたが、1-2と敗北。フランク・デ・ブール監督が今夏から指揮を執っている同クラブだが、早くもリーグ4敗目を喫している。
同試合では、先発したエースFWイカルディに対してサポーターからブーイングが浴びせられた。
ここまで6ゴールを挙げている23歳の主将イカルディは、先日自伝を発売した。その中では2015年に発生した過激派インテルサポーターとの揉め事についても記されており、「僕はその1人1人と直接会う準備はできている。彼らは、僕が南米でも最も犯罪率が高く、殺人事件も多いストリートで育ったことを知らないんじゃないかな。何人だろう、50か100か、200人くらいか? つまり、アルゼンチンの犯罪者は、その場で彼らを殺しかねないということだ」などと強い言葉で批判していた。
これに対し、“ウルトラス”とも呼ばれる熱狂的なファンから不満の声が続出。カリアリ戦でイカルディがPKを失敗した際にはインテルサポーターから大きな歓声があがるなど、同選手に対して挑発的な態度をとる姿が目立った。そのほかバナーやチャントなど通じて「イカルディとの時間は終わった。アームバンドを外せ」などと、キャプテンの座を降りることを求めるメッセージなどが発信されている。
また試合終了後にはイカルディの自宅近くにもバナーが掲げられていたという。そこには「俺達はそこにいる。いつになったらアルゼンチンのお友達は、僕らを危険に晒したり、悪いことをしてきたりするのかな?」などと、イカルディが記した内容に対する抗議の意志が書かれていたようだ。
試合後、同選手は公式インスタグラムで批判に対してコメントした。冒頭で「驚いたし、がっかりした」と記された投稿の中では「ごめん。僕が起こした騒動について、申し訳ないと思っているよ。僕はただ、記憶に沿って事実を述べていただけなんだ」などと釈明している。
イカルディは同僚選手の妻を略奪し結婚するなど、これまでもピッチ外での行動が話題となってきた。先日2021年まで契約を延長したばかりのエースは、思わぬキッカケからチームでの居場所を失いつつある。
By サッカーキング編集部
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